天地無用シリーズの主題歌ベスト盤です。
TVシリーズとOVAの作詞を手がけてきたのが枯堂夏子さんなのですが
この方の作詞のセンスは大変すばらしく
「釣堀でミサイル飛ばしてもヘラブナはかからない」(銀河で直立歩行)
「誰かがミサイル飛ばして全てが終わる日を心待ちにしてるような気分は何だろう?」
(夢はどこへいった)
「桜が散る頃に偶然会いましょう」(恋愛の時空)
等々普通の作詞家はまず書かないであろう非常にひねくれたフレーズが並んでいます。
それでいながらテーマがきちんとしていて
最後まで聴いているとなるほど!と共感できるような詞が多く
パイオニアLDC作品の全盛期を音楽の面で支えて多くの名曲を生み出して来ました。
特にTVシリーズの最終回で使用された「恋愛の時空」は
天地無用!シリーズの
世界観を凝縮した90年代のアニソンを代表する名曲中の名曲です。
劇場版の主題歌の方は枯堂さんの作詞ではないのですが、こちらも泣ける曲ばかりで
天地無用シリーズは歌に恵まれた作品だったと再確認させられるCDだと思います。