闇により優しく光る月が
セーヌに煌めきを与える。藤井氏により、極限までに美しくされた光のようなメロディー、それを支える闇。楽譜を見るとその技巧に言葉をなくす。でも、そんなことはどうでもいい。ただただ、秀麗な音楽に身を置ける幸せを感じる逸品。
13年ぶりでしょうか?待ちに待ったソロCDがでたので早速購入しました。毎年のリサイタルでもその響きのすごさは知っていましたが、このCDはそれを凝縮したような音がします。前回のフォーレでは透明感にあふれていますが、今回のは熟成された芳醇な音色で、特に低音の豊かな素晴らしさに驚きます。このCDを名前を伏せて聴いたら、日本人が弾いているとは到底思いません。豊かで多彩な音色!聴覚だけでなく視覚も刺激されるようなそんなCDです。絶対に損しません!おススメ!