まさに、プレワールドカップ仕様の『FIFA14』です。
南アフリカ版と同様に、開催地
ブラジルの会場・演出・気候(陽射し)を忠実に再現してます。BGMも雰囲気抜群。
選手データそのものはやや古く、日本代表で言えば柿谷や山口が未登録でアップデートが必要。但し、ヨーロッパのクラブ所属で尚且つ主力クラスでなければ…ビジュアルは判別不可能なエキストラ顔。
J所属の柿谷や青山、斎藤なども海外では無名に等しいので期待できないビジュアルでしょう。
嬉しい仕様としては…
・W杯出場国のユニは、既存のモデルの他に最新のユニの両方搭載されている。
・スパイクの種類がいっぱい。
・出場国の監督まで忠実に再現。
肝心のゲーム内容は…
・14よりもサイド、CKからのヘディング決定機低減。合わせ辛い。
・ミドルシュート決定率高め。
・全体的に挙動が軽くモッサリ感低減。
・ゴールリプレイのアングル改善。
こんな感じです。
因みに私はオランダで優勝。
決勝は
スペインでした。
日本代表はGLを1位突破し、なんとイングランドを破り8強入り。準々決で
スペインに0−4で砕け散ってました。
大会開催までに、あと何チームで遊べるかが勝負です。
そーゆう意味で星4つ。
リアルの大会が終わっちまえば…価値の無いソフトです。
『事実は小説より奇なり』ですから。
興味のある方はお早めにどうぞ。
あまりに面白いから、スコッチをちびちびやるみたいに本書を読む事にします。するといつになったら読み終わるか分からないから、まだ途中ですがレビューを書きます。もちろん五つ星です。
「旅、音楽、フットボールは万国共通で老若男女を虜にする」という書き出しで始まる本書の著者ヘンリー・ウィンターさんは、フットボールだけでなく、その土地や時代、風習や歴史まで丹念に述べます。ラジオを聞き、道を歩き、好きだと段々偏愛になって行くものですが、「サッカーなんて」と一般人が揶揄する目線も忘れず書くから痛快です。
彼の文章を読むと、かなり前でも、その選手を知らなくても、自分がその場所に今いて、今それを目撃している歴史の証人になった様に思えて来るから不思議です。彼の文章もまた、フットボールの魔法の一部なのかも知れません。
その意味では翻訳の山中忍さんのクオリティに負うている部分も計り知れません。「高いプロ意識を発揮したトップクラスの」二人の物書きの作品です。またその真髄は、「この素晴らしいイングランドフットボールを伝えたい」という愛情が揺るがない土台になっている様に感じます。暴露本や自伝でもない。これ以上のフットボールの読み物は今後もないのではないでしょうか。
PS.私は2006年に
ロンドンに住みましたが、選んだ場所はウェンブリーでした。入った学校の担任が、三代続くWatfordの家系(?)だったため、ワトフォードのスタジアムの長年のクラブ会員でないと入れないパブに入れて貰い、イングランドのフットボールがどんなものか、その息吹きを嗅ぎました。
どちらのファンでもないからその年のCL決勝では、アーセナルとバルサの両方に賭け、試合後7人にピザを奢れる勝ち金を稼いだり。What a miraculous man!とテレビが絶叫したFAカップのジェラードの活躍もその年でした。スタンフォードブリッジでは満員で見れないから、川向かいのクレイブン・コテッジで、肩を組みながら引き上げるランパードとモウリーニョを見ました。W杯でも賭け屋「ウィリアム・ヒル」とパブのはしごの日々だったり。
そうして帰国した後、一番私が嗅いでいたイングランドフットボールの匂いを文章で嗅がせてくれるのが、本書のヘンリーさんと山中さんです。お二人の文とブルースは既に私の体の一部の様です。