石持浅海のシリーズとなっている
探偵碓氷優佳ものの、碓氷優佳の少女時代の話。
短編集は好まないのですが、これは彼女の高校入学から卒業までを連作で綴る物。だらだらと短編集を続けない潔い感じが気に入りました。
友人の上杉小春の一人称で語られるのですが、これがいつもどおり優佳を客観から見る感じでかなり効果的。
頭の良い友人小春の一人称、頭の良い先輩伏見の一人称。読直後の今、もう一度、「扉は閉ざされたまま」を読み返したくてたまらなくなっています。
読んだのは、出版直後だからもう8年前のこと。でも朧に「扉は閉ざされたまま」の人間関係とこちらを重ねながら読めたので、確認作業がしたいのです。