1999年8月リリース。『嗤う伊右衛門』に登場した御行の又市を中心に据えた『怪』シリーズ。御行の又市以外にも傀儡師、山
猫廻しのおぎんやら、事触れの治平、四玉の徳次郎、御燈の小右衛門などなかなか濃い面子を揃えていてひきつけられる。巷説百物語→続巷説百物語→後巷説百物語と続き前巷説百物語(さきのこうせつひゃくものがたり)を最近リリース。出てくる順番が不規則でまるでスターウォーズみたいでもある。連載ものに1つの書き下ろしを加えるというスタイルもなかなかだ。
語りに実に味がある。こういう文体は京極の真骨頂だ。この『るび』が付いたり付かなかったりするところが微妙にイイ。書き出しのフレーズを整えてくるやり方も面白い。だからどうしても面白くなってしまう。変な言い回しだが昔の文人達は和綴古文を読んでこんな風に楽しかったのかな、ということを疑似体験しているような気分になってくる。
しょき。
さ。
ささ。
さささ。
さ。
旨いよなぁ。ホント。本作では特に最後の『帷子辻』が響いた。傑作である。
アニメ化された、京極夏彦著『巷説百物語』のオープニング&エンディング曲。予告で初めてこの曲を聴いた時、80年代シカゴハウスの中でも独特のスタイルを生み出したインナーシティを思い出しました。(懐かしやぁ)心地よい流動感はリズムのみならず、波の様に静かに押し寄せる彼女のVoiceのグルーヴ感溢れること!自然と首がスィングしてしまいます♪静の中で彼女が語る言葉は、このアニメとの世界観と絶妙なリンクを見せてくれています。エンディング曲はオープニングとは打って変わってとってもジャジーな
バラード。物悲しく終わる物語に一層哀愁を感じさせられてしまいます。彼女のアルバムは一枚も持っていないのですが、この曲のお蔭で12月発売の全オリジナル曲収録のアルバムを購入してみたいと思いました。もちろんその前にこのマキシもゲット。