ポヨポヨの頃からずっと読んできたシリーズ。小さい頃から見守ってきたような親戚のおばちゃんのような目で読んでいます。いつか結婚して親になり何を思うのかまで、ぜひ書き続けてほしい大好きな家族です。

アンちゃん、リュウくんとほぼ同年代の子供を持つ母親です。「ママぽよ」のその後、どうなったのかなぁと思っていたところこの本を発見。とｔっても興味津々で読ませていただきました。気づけばうちの子達もちゃっかり読んで「なるほどなぁ~」と共感したようす。子育てっていろいろあります。失敗もあり、涙もあり。親子してアンちゃんを応援してます。アンちゃんがんばれ~。

私は４１歳、更年期をはっきりと感じるほどではありませんが、前より暑がりになりました。(ホットフラッシュ程ではありません)
そして、夜中にふと目が覚めて朝方まで眠れない事が多くなりました。

今の私にはたいしてできることもなく、食事や軽めの運動、サプリで命の母Aを飲むことぐらいしか対処を思いつきません。

作中に更年期チェックのリストがあったのですが、チェックがついた項目も少なめです。
それでもこの作品を購入して良かったと思えたことは、更年期に対する「心構え」「気持ちの安定」です。

*　　*　　*

「これから更年期になったらどうしよう。キツいのかな、どんなものなのかな…」
そんな先のことでクヨクヨ心配するより、これを読んで共感や同意、更年期になっている人や家族など周囲の状況への理解を深める。
そういう使い方をすると良いかも？

身体へ不調への対処方法より、メンタルなものを求める読み方をすれば、結構な良書だと思います。
実際、気持ちのストレスをどう軽減するか？にポイントが置かれています。
（友人と愚痴ったりお茶したりカラオケしたり、家族や介護サポートなどの人の手を借りたり）

*　　*　　*

完全なタカ子さん目線というわけではなく、他の同年代のママ友のケースや、知り合いの女医さんのアドバイスも受けて会話が進むので、
詳しい医療的解説などは少なめですが、他のケースやアドバイスを受けて、気持ちを安定させることができる要素がちりばめられています。

作中では、タカ子さんの更年期真っ最中の　家事の手抜き、夜中に起きてビデオや漫画などの不摂生、
すぐ鬱っぽく落ち込んでしまって…　などが描かれていますが、他にもこんな人がいるんだ！と
これも（思い通りに家事や用事ができなくて、すぐ疲れてしまって）「ダメな自分」への落ち込みを軽減してくれることでしょう。

他にこういうテーマを描いた本は少ない点でも価値があると思います。
飲んでみた漢方薬や（個人差があるから誰にでも勧められないだろうけど）、こういう食べ物や生活習慣改善がいいよ、などの
具体的な予防や軽減策ももっと描かれていれば、更によかったかもしれません。
しかし、ポジティブになれる更年期障害本はほぼ見かけたことがないので、読後感が良い点においてもほぼ満足です。

メディアファクトリー社刊で、Web連載「コミックエッセイ劇場」でも一部拝見していた作品だったので、安心して購入することができました。
が、Amazonでは中を見れませんので「なか見！検索」をつけた方がいいと思います。
せっかくWebにサンプルが載っているので、リンクを貼っておきますね。（2013年8月末現在）
http://www.comic-essay.com/episode/read/263
http://www.comic-essay.com/episode/read/278

*　　*　　*

人は年をとるもの。
女性として老いを認めたくない、でも身体は前より衰えていくようで、疲れやすい…。

ただ身体の不調を嘆いたり、更年期だから落ち込みやすい、身体が思い通りにならなくてイライラする…。
そんなループに陥るより、まずは自分のメンタル、気持ちのケア！　

不調に対してゆったり焦らず、受け入れること。気持のストレスを自分で軽減するよう工夫してやること。
そういう、気持ちでの対処方法を教えてくれるような本だと思います。

*　　*　　*

他にも４０代の身体のことを綴ったコミックエッセイや本を読みましたが、どれも個人的には消化不良。
心構えと気持ちを軽くするには、この本がピカイチでした。

気持ちが沈みがち、身体の不調への不安…　そんな時に読めば、ゴールが先に見えてホッとできるかもしれません。