川井郁子さんの代表曲を集めた「ベスト・アルバム」です。 ジュピター・嵐が丘・恋のアランフェス”レッドヴァイオリン等、全16曲収録されています。 高音質SHM−CD採用なので、ワイドレンジ&ハイクオリティな音質で楽しめます。 アントニオ・ストラディヴァリウスの音色を堪能できる素敵なアルバムと言えます。
近年、日本の女性ヴァイオリニストの活躍は目覚しく、各ジャンルで素晴らしい演奏が 楽しめますが、川井郁子さんもその1人で、他の真似ではない新鮮さを感じ、聴く者を 酔わせる何かがあります。
テレビでしか、彼女の演奏は見たことも聴いたこともなかったのですが、その時は、いつでもつい、彼女の周りを取り巻いている独特のオーラにつかまってしまいます。 オーラなんてまったく見えない私なのですが、演奏中の彼女の発する何か、そして、あの眼。演奏中の彼女のあの眼は何を見ているのだろう、と・・・。 そのうち、こういう人は、きっと、周りの人から、大事にされながら才能を引き出されたのだろうな、というイメージで彼女を捉えていたときに、この本に出会いました。 幼いときから今現在の、家族、ヴァイオリン、恋愛などへの彼女の想いが、潔いテンポの文章で語られています。 核のある人は強い。 でも、それは、最初からではない。 核を持った彼女は今、本当に美しい芸術家だと思います。 ひとりの女性としての生き方、人生への姿勢に、共感できるところが多々あり、自分の中に明白になったところがあるような気がします。
|