8アルバムともLPを所有してなかったので購入しました。このシリーズは初めての購入だったので、他のアルバムのレビュー等も参考に買ってみましたが良かったです。SONNY S
IDE UPとSAXOPHONE SUPREMACYのみステレオで他はモノラルでした。FAVORITES VOL.1とVOL.2の7〜8はモノラルのはずが明らかに左右の音に違いがありましたがモノラルでリッピングして聴いています。自身、5〜60年代のJAZZを中心に1000枚程のLPをデジタル化(ここでよく話題になっている板起こしというのでしょうか)してPCで楽しんでいますがそれとの音質比較という意味でも興味がありました。聴いた限りでは音源はわかりませんが年代なりの音質でしょう。十分楽しめる水準でした。
ジャケット画像をダウンロードしてオリジナルLPと同じように8枚に編集してコレクションに加えました。丁寧に編集されてそうな他のアルバムも選んで買ってみようと思います。
どうもあまり知られていないようですが、この録音は相当内容がいいです。個人的には10年以上愛聴しております。スティットのベストという思いは強まるばかりです。よく廃盤になってはまたでるという代物です。
ジャズファンは買っておいてください。内容はネアカのバップブルース全開です。そしてスティットに難しいのはリズムセクション、バップ系だと
タイトすぎ、中間派ではユルく、もろモダン系だとクールすぎりしてしっくりきません。このチェス盤においてはそれも完全にマッチしております。自由に空間を与えられたスティットは全編でお得意のロングアドリブを吹きまくり。チェスの明るく、残響の多い録音もムードを引き立ててます。
プロデューサー、監督ともに
ジャズが好きな人たちが作った映画なんだなあ。と心から思う。もう、
ジャズと演奏する
ジャズメンたちの素晴らしさについては、いまさら何も言う必要もない。アイスクリームを食べる観客、ヨットで遊ぶ避暑客、海の照り返し、田舎道を行くオープンカー、そんな挿入されたニューポートの情景がまさに
ジャズ的であり、最高のアドリブだ。
ジャズを愛するアメリカ市民が多くいた時代、古き良き時代にタイムスリップさせてくれる。しかし、ジェリー・マリガン、サッチモ、エラ、皆亡くなってしまった。ちょっとセンチメンタルになってしまう「名画」だ。(松本敏之)