物語がはじまった当初はなにかを期待させる要素がたくさんあるのですが、それがうまく活かされず、尻すぼみ的で中途半端な展開で終わってしまっているのは残念。ただし、それでも物語に引き込んでゆく魅力はあり、一気に読み終えました。
1970年代のアメリカ映画の監督を辿る一作。
決して映画黄金期では無い70年代だが今日の映像文化の直截な原点という意味でこの時代は重要であろう。
とりわけ、
スピルバーグ、ルーカス、コッポラといったビッグネームの出現と彼らにとっては決定的と言えるような作品を生み出したのはこの時代に他ならない。
「文化」が禁忌の対象となった未来を描いた小説です。主人公のガイはファイアマンですが、火を消すことではなく、本を所持している人の家を焼くことが彼の仕事です。ブラッドベリらしい技巧的で詩的な文章によってペシミスティックな未来像が語られています。この小説は50年前に書かれたものですが、現在の社会を描いているかのような描写があ時折あって、はっとさせられます。
トリュフォーといえば、SFとは、対極にある人だと思っていました。でもとてもこの映画面白くどんどんのめりこんでいきます。また、映像がきれいで、とても37年前の映画とは思えません。
いろいろな映画を見ることで各映画のポジションがわかるようになりますね・・・そんな既成概念を覆してくれる映画です。
内容は、ちょっと今にも通じるものがあるのですが・・・