現在の記憶をもったまま過去のある時点から人生をやり直すという常識では考えられない現象に対して、自分だったらこのような可能性を疑うとか、過去に戻ったらこうするということが本当にリアルに描かれていたため、とても楽しめた。 また、過去に戻った世界で自分が思うがままに過ごすというファンタジー的な要素だけではなく、過去に戻った人間が狙われる事件が次々と発生するミステリ的な展開もおもしろくて、最後まで飽きずに読むことができた。
2度読みしました。久しぶりに、短時間での一気読み。面白かったです。女性のしたたかさ、さすがですね、って感じです。
みなさんが言う通り、最初はありがちな恋愛モノ、なんとなくオチは半分読めました。1回目はラスト3行の、文章の一部分に違和感を感じながらも読み終わり、そんなはずないとラストだけ2回目を読み「ん!?」、3回目で気づき、序章に戻るはめになります。 ここまで不幸なオチとは…。同じ女性として、春香に何も共感出来ないし、恋愛小説としての要素はあまり期待出来ないかもしれませんが、本格的なミステリーか苦手な人にも読みやすいと思います。女性はしたたかで、男性は弱いと言う事でしょうか。イニシエーションラブと言い、こんなに賢く、酷い女性はめったにいない…そう思いたい。
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