南北戦争後のアメリカ西部、謎の理由で両親を殺された主人公が、成長して賞金稼ぎになり悪党どもを倒しながら、
真実を知り両親の仇の悪党たちと戦う事になります。ストーリーは王道。
アクション苦手な人には難度が高目ですが、
アクション苦手な私でも、リトライを何度も繰り返して挑戦したくなるほど、各ステージともテンポ良く
舞台にも凝っていて、夢中になってクリアしました。
銃撃も、頭を狙うと一撃で倒せたり、複数箇所を連射するとコンボが発生して獲得賞金が上がったり、
距離や破壊力、精度など用途でライフル、ショットガン、多種のリボルバーと武器を使い分けたりと、悪党どもに銃撃するのがえらい楽しいです。
ガトリング砲が使えたり、
牧場・駅馬車を守ったり、
列車強盗やネイティブアメリカンと戦ったり
酒場のけんかになったりetc、西部劇で見るありとあらゆる要素が、これでもかと詰め込まれて楽しめます。
(画面も映画らしさを意識してフィルムの荒れが混じったり、オープニングが「出演」でキャラ紹介してる)
私、映画は古い有名作と「許されざる者」「クイック&デッド」、TVドラマ「ヤングライダーズ」、漫画「RED」と触れた西部劇は少なく、西部劇がはやった世代とは完全にズレてますが、それでもこの西部劇世界に没頭できました。
ガンマンのバトルロイヤルは映画「クイック&デッド」(ディカプリオっぽいキャラもいる)、なぜかアメリカにイギリス紳士のガンマンがいて理由はちゃんとある、は映画「許されざる者」のデスデュークへのオマージュでしょうか。
ちょっと難点を言わせてもらうと、暗いです。悪党どもが異様に出世してしかもすごく強かったり、仲間は何人も死んじゃったり。古き良き西部劇よりは、前述の90年代の暴力性の強い大作西部劇の影響が大きいですね。
いろいろ明らかになる裏設定もかなりブラックだったりします。(15才未満禁止にする必要があったのか?)
もう少しハッピーエンドっぽかったり、ユーモアがあったり、「本当の悪党はお前だ」「シェーンカムバック」などの決めセリフなど、カタルシスが欲しかったな、と。
続編を考えてなかったなら、マルチエンディングでも良かったですね。
・・・姉妹編のレッドデッドリデンプションはもっと暗い話だそうですが(映画「ワイルドバンチ」の影響が強い)。
大人でも楽しめる映画みたいなゲームがしたい方にはオススメですよ!