いろは歌の句、浅き夢見しの
タイトルの意味について考えながら読みました。
この小説の浅き夢とはいろは歌と同様に、物質的や表面的な豊かさに憧れを抱くことだと思いました。本当に大切なのはこの世界との関わり方。
ありふれた言い方ですが、夢を追いかけること、恐れを振り払い、一歩踏み出す行動と実践、そこから得られるかけがえのない経験こそが、真の豊かさを与えてくれる。
現役のモデルさんによる小説ということで、筆者の哲学がそのまま主人公の成長に投影されているようでした。
誰しも好きな服を、好きな靴を、好きなだけ買いたい。押切もえさん自身もきっとそういう物質的欲求を強く持っていた時期があったのだろうと思いました。次は憧れの職業に就きたい、そして最終的には自分以外の誰かの為になりたいと、主人公の欲求も成長とともに変化していきます。
なぜこの
タイトルなのか、、、。ただの夢を追いかける若い女の子たちへのポジティブなメッセージじゃないのか。
現役モデルさんである筆者と、主人公の夢を追いかけるモデルを切り離して読むことは最後まで出来ませんでした。物質的な欲求、名誉や地位、そんな夢を抱く全ての人たちへのアンチテーゼなのかと思いました。結局そんな浅き夢は、いろは歌の「色は匂えと散りぬるを」(花はいい香りがするけれどいずれは散ってしまう)とあるように、儚いものなのだと。そんな陳腐な欲求や煩悩をすべて超越したならば、自分の心と自分の周り(この世界)を幸せで満たすことができる。これは多くの偉人や哲学者、モーセやイエス、お釈迦さまやムハンマドなどの宗教指導者達が今日まで伝え続けてきた普遍的なテーマだと思います。そして押切もえさんもモデルという仕事や執筆活動を通してそのことを実践されているのだと思います。好きなものを買えるようになりたい、有名になりたいなどという表面的な夢に酔いしれてはいけない。もっとも大切なのは自分の行動がこの世界にどんな影響を与えられるか。
現役モデルさんならではの裏側の世界の描写と、ポジティブなメッセージ、押切もえさんの哲学、そして何よりモデルさんらしい日本語の美しい
タイトルに共感して星5つです。
着物姿の押切もえさんと、真夏の緑豊かな青森が、よく合っていて大好きなDVDです。
個人的に、もえさんの様な着物がとても似合う美人が好きな私としては
このDVDは、充分に満足できるものでした。心が穏やかになる作品だと思います。
緩やかなBGMで、太宰治の素晴らしい言葉の数々と、それを語るもえさんのナレーション。
もえさんが子供と一緒にブランコで遊んでいるシーンもあり、
ストーブ
列車の中で涙をこぼすシーンもあり、
特にタンポポを手に、吹き付けるもえさんの姿は、言葉では表現できない程の美しさでした。
そして、特典映像として、もえさんの貴重なインタビューがあります。
私はもえさん目当てで、このDVDを購入しましたが、想像していた以上に満足できました。
素晴らしい作品です。是非、観てみて下さい。
押切もえさん期待で購入しても、決して期待は裏切りません。