タイトル通りの内容。山藤作品を昔から愛好してきた者には、実に興味深い内容。それが「自分史」の部分。また昭和史というなら、確かにもう昭和は歴史の中に位置づけられ、すでに実体は消え去ろうとしているのかも知れない。何とこの時代は、一人のイラストレーター(稀代の凄腕)によって、後半約20年間はイラストレイトされている。「時代とねた」という言葉があるが、これほど時代を共にした画家がいただろうか。恥ずかしながら、同時代を生きられたことを感謝する、と告白する。
CDではうまく伝わらない仕草や表情をアニメで補完している作品です。有名な「火焔太鼓」も、店先に出すためにハタキで叩く定吉、太鼓を担ぐ甚兵衛さん、両手をいっぱいに開いて十万両、柱につかまるおかみさんetc...音源だけではわからない仕草も細かく描かれています。テレビの彩度を下げてモノクロで見ると古い映像っぽくみえてこれもまたオツなものです。
MP3音源は携帯音楽プレイヤーに入れて聴いています。