治療中の竹内さんを応援してきた一人です。泣き言を言わずに戦ってた姿、昨日のことのようです。追悼特番でもずっと泣きぱなしで、出版日に手元にきた闘病日記でまた泣き。。。
残されたご家族のことを考えると、胸がつまりますが、たくさんの人に読んでもらえるよう、微力ながら書店通いの日々。私なりの追悼の気持ちです。
本当に、生きる意味、家族との絆を深く考えさせられる本です。同じ病気で闘っておられる方、そのご家族にもきっと勇気をあたえられる作品です。是非、ご覧いただきたいと思います。
当初は子供の自由研究の工作用にと購入したのですが、
恐竜作りにはもちろん、怪獣フィギュアの作り方にも応用でき、怪獣造形を始めた私には非常に良い技術書に思えました。
原形担当の竹内信善氏は怪獣フィギュアの世界ではSHINZEN造形研究所のディーラー名で知られている人ですから当然といえば当然かもしれません。
当たり前のように原形師が行う原形作りはこうしたやり方でできる、このような道具が必要、ということが意外にも初めて書籍で公開されたと思います。
例えば石粉粘土で整形する際、私はアイロン用の霧吹きを用いて周辺を濡らしていましたが、文房具屋で売っている「水筆」を使えばいいこと、竹べらやスパチュラを使った体表に
タッチをつけるやり方、歯ブラシやヒモを使ったテクスチャーのつけ方など、どれもこれも
恐竜・怪獣フィギュアの基本的表現でありながら、そのやり方はあらたまって写真で公開されたことはなかったでしょう。
フィギュアの作り方本は美少女ものならいくらでもありますが、怪獣フィギュアは近年市場が小さくなっているので今後も類書の発刊は難しいと思われます。ですからこれは貴重なハウツー本になる思います。
ただ小学生でも高学年向けかもしれません。もちろん親子の夏休み工作に薦められる良書です。私も早速子供と実践したいと思います。