ザクを簡略化した超量産型兵器「サク」の日常(?)をサクっと読める癒し系漫画です。
本家ガンダムのスピンアウト作品「トニーたけざきのガンダム漫画」のスピンオフ作品というややこしい経緯の作品。
THE ORIGINの安彦先生に「時々どっちがオレの原稿だったかからなくなる…(※)」とまで言わしめたトニーたけざき先生なので絵の質はお墨付きです。
※「
トニーたけざきのガンダム漫画」1巻特別寄稿より
「サク」とその仲間たちの、のんびりしたような無茶なような日常四コマ漫画が中心。
サクの中の人、つまりパイロットの日常や、普通のザクなんかも出てきてドタバタ劇が繰り広げられます。
濁点抜いた超量産型は「クフ」や「キャン」などのジオン系から、「シム」「カンタム」などの連邦系まで多数。基本的にファーストが元です。
連邦の兵士たち、アムロやブライト、タムラさんもしっかり登場してネタを提供してくれます。
ガンダム愛に溢れるトニーたけざき先生の作品だけあり、ガンダムを良く知らないと分からないネタも多数。
もちろんトニたけテイスト溢れる“生”っぽい要素やメカの狂気的なものも盛り込まれており、代表作「
岸和田博士の科学的愛情」を見た方は懐かしむところもあるかと。
ガンダム系ギャグマンガの中でもその作画のリアルさでトップクラスのものだと思います。
サクサク大作戦と合わせて「トニーたけざきのガンダム漫画」も読むとより楽しいかと。
ちなみにサクは
ガンダム漫画第1巻収録第8話「ジャブローに散蒔く!の巻」が初出のようです。