スラッシャー・シリーズの金字塔
『13日の金曜日』のパート1〜6までの
サントラを収録した限定BOXです!
これまでパート1〜3を組曲式に収録したサントラが
リリースされていたけど、4〜6は初サントラ化。
ほぼパーフェクトなフルスコアを1作に1枚ずつ収録した
6枚組BOXで発売するのはもちろん初めて。
どうしてパート1〜6までかというと、『13金』音楽の生みの親で、
このシリーズがライフワークにもなっている
ハリー・マンフレディーニが手掛けたパートであるため。
『ジェイソンの命日』、『ジェイソンX』の音楽も担当しているけど、
それは別のメーカーから既にサントラ化されているので
じゃ、1〜6までをフルスコアで収録してしまおうと、
LA-LA LAND RECORDSがファン泣かせのBOXを発売してくれました!
映画ではモノラルだったけど全作ステレオで収録されているし、
ちゃんとしたサウンド・マスターを使っているので音質もクリア。
ジェイソンのセリフ「Kill,Mam」(母ちゃん、殺して)を音で表現し、
『13金』シリーズの音楽の名物となった
「キッキッ・・・・・、マ、マ、マ・・・・」が流れるたびに
ファンの血が騒ぐというもの。
パート2〜完結編のオープニングは前作までのあらすじから始まるけど
そのあらすじ部分のスコアもしっかり収録。
なかには30秒ぐらいしかない曲もあり、
本編に流れたスコアのほぼ100%が収録されていると思っていいです。
時折、「キュイーン!」と『サイコ』にも似た
キレ味鋭いの効果音も使い方も素晴らしい。
メロディで聴かせるというよりも
ジェイソンの行動(殺戮)心理を追うような音作りが面白く、
それでいて恐怖心を煽る音をしっかりと盛ってくる。
昨今のホラー映画で見受けられる何も考えられてないような
無機質な音楽よりもずっと出来がいいです。
『13金』のテーマ曲は『キッキッ・・・・マ、マ、マ』以外は一貫してないけど
それでも毎回否応なく盛り上げてくれるのが
オープニングのクレジットにかかる音楽=メイン
タイトル。
ガラスが割れたり、
タイトルが爆発したり、血が流れたり、
目で見る楽しさに加え、音楽でも盛り上げることを忘れていません。
このマンフレディーニさん、
毎回毎回同じパターンでマンネリになりがちなシリーズを
サントラで変化を付けるのがウマイ職人さんなんだと痛感しました。
全世界1300セット限定生産で、このサントラを欲しがる人って
『13金』オタクか、よっぽどのホラーマニアぐらいだろうと思ってたら、
レーベルでは即完売したらしい。
早くもプレミア化の兆しが。迷わず買っといてよかった。
40ページのオールカラーブックレット付き、
6枚ともピクチャーディスク仕様。
オススメ!!!!