何も考えずに見られるし面白かったです。
スタイリッシュクライム・サスペンスとでも言いましょうか。
ヒロイン(と言っていいのか)が美しく見とれてしまいました。
トヨタのランクル200と
レクサスLSがやたらと画面に登場しますので、
お好きな方は是非(笑)一種の広告でしょうかね?
ご存知の通り、アコースティックな
ジャズのハンコックももちろん素晴らしいプレイヤーであり大好きですが、エレクトリックに発展していった70年代のハンコックの中の素晴らしいアルバムです。この時代に機材をどのくらい使えばこんなすごい音をいくつも出し得たのか。それを求めて操るテクニックや、プレイヤーとしての度量やセンスが突飛で確実でなければ、なしえない当時としてのアルバム。今聞いてもショッキングなものです。一曲一曲が、それぞれ脳にズンズンきます。ノリも絶品。サックスも心得てる。リズム隊では所々ベースもわざとモタったりで雰囲気を盛り上げ、ドラムもビート感の強弱が随所素晴らしい。それぞれが引っ張り合いグルーブしたり、はてはいきなり緊張の有るキメが光ったり。速い曲も良いが、ちょっとスローもいいでないですか~。後々フュージョンという言葉が使われましたが、正直嫌いな言葉です。それ以前の、まさにクロスオーバーな作品。前後しているシークレッツというハンコックのアルバムも含めて、当時中学生だった私は、これらを聞いた事で音楽への視野や、後の人生が大きく価値のあるものに広がったかも。新しかったな~。このアルバムに出会えて良かった。今も大切にアナログ盤を所有していますが、手軽にイカレたい?時にCDが一枚これからも必要です。