CITY OF GODの映画版もテレビ版もスラムで生きていく事の厳しさに焦点を当てている事は共通しているようですが、
テレビ版の方はスラム街の貧困に嫌気がさしながらも、人生をあきらめずにそこで暮らす子供達の心情や、
また彼らの視点から見た
ブラジルの階級社会が明確に、そして軽快に描かれています。人種のるつぼと呼ばれる
ブラジルにも実は存在するあからさまな人種差別も映し出し方も、
一つの人種の視点からではなく、差別する側と被差別側の視点から描かれていたのが興味深いと思いました。
そして主人公のアセロラ君とラランジーニャ君が発する「お金さえあれば・・・」という言葉の重みを感じずにはいられませんでした。
それにしてもこの映画に登場するスラムのギャング役の男の子達はかっこいい男の子が多いですね。