9歳の橘を襲った誘拐事件、抜け落ちた当時の記憶と消えないトラウマ、現在頻発している誘拐事件、それにかかわるアンティークのケーキ・・・さまざまな物事が錯綜し、スリリングな様相を帯びる四巻。
シリーズ最終巻です。みなそれぞれ少しずつ変わります。孤児だったエイジ。「捨てられる」ことを恐れてきた彼は、敬愛する小野に認められることにより次にステップに進む自信と意欲を手に入れ、小野もそんなエイジを包み込む大きな包容力をいつしか身につけていました。千影も自立への一歩を踏み出した・・・はず。橘は・・・誘拐事件のトラウマを乗り越えることができたのでしょうか? それはここには書きませんが、一巻の冒頭、高校卒業時、彼が小野を手ひどく振ったシーンの本当の意味が二転三転しつつ明らかになります。橘は小野を傷つけたことをずっと気にかけていたのでした。橘の素顔が徐々に見えてくる、ある側面でこの物語は、彼という人間をめぐるミステリーだったようにも感じます。橘と小野のラスト近くのやりとりはおだやかできれいで、ああ、アンティークはこの二人から始まったのだったなあと、しみじみとした思いに誘われました。
かなわぬ願いですが、もっと読んでいたかったな。
タッキーが出演していたのでリアルタイムで見ていました。タッキーを含め4人の男性が経営する
西洋骨董洋菓子店、実際にあればいってみたいと思いました。ボクシングをあきらめケーキ職人を目指し始めたタッキーが他の3人の男たちとのコメディー
タッチで描くドラマです。各1話ごとにいろんなキャストが出演してきていろんなことを起こし、展開が読めないおもしろく楽しい作品です。ドラマの中で、見事なケーキがでてきて、ケーキ好きには見ているだけで幸せな気持ちになりました。このドラマが放送していた間は、ケーキ屋さんにいく回数が増えてしまいました(笑)最後は、タッキーが一人前のケーキ職人になって帰ってきたので、「タッキー手作りのケーキが食べたい!」とそんなふうに思えるアットホームなドラマだったのでDVD購入しました。何回見てもあきませんね。タッキーの笑顔はいつ見ても最高です!