どアタマから、ハイスピードスラッシュメタルで叩きのめされ、Hiphop、へヴィファンク、ストレートなロックを経てアフリカンスタイルまで1時間があっという間。前作ですでに構築されたスタイルをもっとレベルアップさせた感じの内容です。もともとレベルの高いミュージシャンの集まりな訳で、お互いの自己主張がぶつかり合い、火花が散るようなテンションの高さも感じますが、荒削りなようでもツボをしっかり抑えたパワフルなサウンドは抜群の安定感があります。ただの重低音だけのへヴィサウンドとは違う意味の、迫力あるへヴィサウンドを聞かせてくれます。
全ては10曲目。後半のワウ・ギターが炸裂するパートがカットされている!
ボーナス・トラックがいっぱいくっつくのはCD時代だから止むを得ないとしても(それにしても『ビスケット』とだいぶかぶる)、元のアルバムを編集しちゃあいかんでしょうが。それとも本人達の意思なのか?
なお、もちろんアルバム自体の価値は変わらない。ブラックロック云々とかはどうでもよく、鋭い切れ味の「カルト・オブ・パーソナリティ」、痛快なリフが脳味噌を掻き混ぜる「ミド
ル・マン」、問答無用の恰好良さの「ファニー・バイブ」。故に「フェイバリット・カラー」の編集は解せん。歴史的名盤は本人達と言えど考えてやってほしい。旧盤なら文句なく星5。
写真が多くて見ていてきれいな本。ある程度フラワーアレンジを学んだ人には目新しいテクニックはないが、ポーラの色使いはやはり鮮やかできれい。生け花風や竹のような和風の材料使いなど日本人にはちょっと面白いものも多い。