異類婚とか妖ものとかよく見かけますが、このお話は読みやすい。 キャラも多すぎず少なすぎず、文章もあっさりしています。 それでいて描写が丁寧なのが素晴らしいと思います。 ひょんなことから轟稲荷神社の使い狐の
紅尾と入れ替わってしまった小春は、水森大神の使い狐、青月と祝言をあげるはめに。 異種族間ならではの二人のやり取りが微笑ましかったです。 青月は強くて美形ですが、少し中途半端なところがあって(自信がないとか、裏事情とかいろいろ)、そこら辺を幼馴染の
紅尾にきつく責められます。 しかし、小春に出会ってから徐々に変化していき、後半になるにつれふっきれていきます。 そういったヒロインの影響でヒーローが成長する過程がいい。 それに、小春は特別な能力を持った女の子ではなく、普通の子だったのもよかったです。 健気で可愛いし。 最後にいい感じでまとまった二人ですが、花嫁ではなく恋人になりたいと、小春も言ってますし、続編可能なのではないでしょうか? 二人のその後ももっと見てみたいです。 そして、イラスト。 表紙よりも断然テキスト内のモノクロイラストの方が雰囲気出ていて、綺麗です! どこにでもありがちな題材を、巧く描き上げている作品だと思います。 激しい起伏はあまり見られませんが、しっとりとした落ち着きのあるお話でした。 読後爽やかな気分になれます。
アニメイト流通で発売されていたドラマCDのコミック化。
吉祥寺のとあるカフェにかっこいい男の子が5人。でもそこはやっぱり男だらけなもんできれーいにまとまっているわけではなく。ケンカしたりと忙しそう…。読んでいると実際にこのカフェにいるような気がしてなかなか楽しい。出てくるケーキはとても美味しそうだしね。
私がこの本を好きな理由は男5人のやり取り。読んでてこっちまで楽しくなってきます。絵もかわいく好感が持てます。