ついに戦争の影が「桜子」に迫って来るDVD-BOX第2巻。‥音楽学校の試験での挫折。そして戦争によって達彦との絆も絶ちきられ様としている。‥達彦との別れまでの残り少ない時間を共に過ごそうとする桜子。‥
宮崎あおいの「憂い」を帯びた演技が素晴らしい!「達彦さんのことが一番大事‥!」そう気付いた後の桜子の表情の変化を「ここまで自在に表現できる」
宮崎あおいの底力には本当に驚くばかりだ。‥同世代の「実力派」と呼ばれる女優達と較べても、彼女の演技は「頭一つ飛び抜けて」いる!特に達彦に対する「一途な想い」を演じる時の彼女の「熱い演技」は観る者を惹き付けずにはおかない。何が彼女の感性をここまで突き動かすのか?‥達彦との駅での別れのシーンの後に、
宮崎あおいの「結婚」の報道を耳にした。7年に及ぶ「一途な愛」だったらしい‥。なるほど「この恋」あっての「あの演技」。桜子の達彦への「想い」を彼女自身の「一途な愛」と重ねていたのかも知れない。桜子と達彦の様に「戦争」によって「想い」を引き裂かれる事は無いでしょうが、
宮崎あおいさんには桜子の様に「一途な愛」を2人で育んでいって欲しく思います。‥「お幸せに!」
人の幸せは誰とも比べる事はできない・・・確かにそうですね。本当の幸せとは何か。
「そのままの自分でいいんだよ」というテーマが存分に発揮されている音楽です。
ドラマで描かれた心や愛が曲を通してしっかりと伝わって来ます。
全27曲収録。
テーマ曲の『きらり』については、
フルバージョン、
チェロ&ピアノバージョン、ストリングスバージョン、ピアノソロ、
チェロソロ、TVサイズと6種類おさめられています。
心を無にして好きなバージョンで思いきり聴いてみて下さい。
大島ミチルさんの愛に包まれた音楽を感じられると思います。
このドラマは昭和前期、音楽家を目指すひとりの女性、桜子の半生を描く物語で、さまざまな苦難にもめげず、周りのさまざまな人たちに支えられながらひたむきに生きる姿が瑞々しく描かれています。このDVDでは昭和13年頃、桜子が東京で浪人生活を続けるあたりまでが描かれていますが、戦争前のこの時期までが個人的には一番いいと思います。
朝ドラの宿命か、半年間という長い期間放送を続けようとするあまり、不要なエピソードがあったり、週によって演出の
タッチが違ったりとか、番組としての欠点も全くないとはいえません。原作に従ったとはいえ、最終回がこれで良かったのだろうかという疑問も。
それでもこのドラマには毎回グイグイと惹きつけられる魅力がありました。さらに出演者の演技にも目を見張るものがあり、とりわけ、多くの方が認めるように桜子役、
宮崎あおいさんの演技には本当に素晴らしいものがありました。このDVD4枚目のラスト、帽子を押さえながら達彦の頬にキスをするシーンなど、演出の良さもさることながら、あおいさんの名演があってこそ生かされたと言えるのではないでしょうか。
あと、以前から気になっていたのですが、この帽子のシーンの2分前くらい、一人立つ達彦の右斜め上で、隙間から女性がこちらを覗いているかのようなシーンが・・・。出演者ではなく絵でもない、模様でもないようです。では一体…?きっと私の考えすぎだよね、たぶん。