PUKシリーズの目玉である新種牡馬エディットと、人物名の変更機能は今回も健在。(ノーマル版からこの機能を付けてくれれば言うことなしなのだが・・・)騎手や調教師の名前を実名と同じにすれば、思い入れもまるで違ってくる。ゲーム内の各種データも2001年度版のものに更新されており、特に馬齢が現実の競馬に合わせて満年齢表記に変更されたのは大きい。
ウイニングポスト5のノーマル版自体が、仮想馬主体験をすることで現実の競馬界をシミュレートするゲームとしては他に比して大変高い完成度を誇っており、現状、競馬ゲームの最高峰と言ってよい内容のものであるから、このパワーアップキットも同様に推奨できるソフトである。上述した追加要素にさほど魅力を感じないならノーマル版のままでも良いかもしれないが、そうでないのならぜひあわせてこのパワーアップキットを購入されることをおすすめする。
プレイ中のレスポンスが悪いことや、細かなバグ、牡牝の実力差やCPU馬のローテーションが非現実的、などといった不満点、改善してほしい点もまだまだ数え切れないほどある。ただ、WP5にはそれらの欠点を補って余りある魅力があるのだ。パワーアップキットの購入を検討される方にならわかって頂けると思うのだが・・・。
このゲームでは、いわゆるリセットをしてもレース結果が変わらない。
これについては賛否両論あるだろう。
しかし先行が◎の
武豊から、やはり先行が◎の柴田善臣(だったかな?)に乗り換えさせても、結果がまったく変わらなかったことにびっくりした。
もちろん戦法を変えれば結果は変わるが…それでも逃げ、先行、差し、追い込みの4パターンだ。
初代ウイニングポストでは、騎手のパラメータは細かに設定されたものだった。
確かに機
能面では進化しているが、かつてのようなこだわりが感じられなくなった。
それが少し残念である。
あと、海外の主要レースに勝つということが、昔のウイニングポストと違ってあまり重要視されてないことにも落胆した。確かに昔とは状況が違ってきているが…
欧州三冠を達成しても、「えっ?それだけ?」という感じ。
しかし遊びやすいと思ったのは事実である。そこらへんはよくできていると思った。
ただ、かつてのウイニングポストにおいて重要視されていた、ドラマ性にかけていると感じた。
そこが評価の分かれ目かなぁと思った。
配合理論の総ざらいと、具体例を示した配合カタログ、そしてゲーム内のあらゆる情報を網羅したデータファイル。情報量も豊富で、内容としては申し分ないが、すでにハンドブック・マスターブックに掲載されている情報を一冊にまとめただけという気もする。新しくゲームを始めて、攻略本を購入しようと思ったら、この一冊さえあれば充分だろう。
巻末にパワーアップキットの情報が載っているが、出版された時期を考えると、本全体のデータをパワーアップキット準拠のものにしてもらいたかった。