2003 年にリリースされた小島麻由美の 5th. アルバム。
アルバムとしてのオープニングを飾る <1>「ポルターガイスト」は途中の BennyGoodman の 「Sing Sing Sing」
みたいなフレーズも楽しいノリノリのナンバーで、このようなテンションの高い曲でアルバムへの導入を
図るのは前作『my name is blue』 を彷彿させるようで、いいパターンだな、と思います。
全体的に初期の3部作よりも 『my name is blue』 の趣向を継承するアルバムですが、今作などはまさに
バンドサウンドと融合したカッコ良さを強く感じる一枚です。
そんな中、シングルカットされた <7>「恋はサイケデリック」などはちょっとセシル時代の雰囲気も感じさ
せてくれるホッと一息つけるハートウォーミングな一曲で、出会った頃のコジマユを懐かしく思い起こさせて
くれる楽しいアクセントになっています。
全体的に初見のリスナーをガッチリ掴むキャッチーさは影を潜めていますが、聴き込むほどに味のある
一枚だと思います。
1st.『セシルのブルース』が気に入った方は 2nd.『二十歳の恋』→3rd.『さよならセシル』へと歩む道を、
また 4th.『my name is blue』が気に入った方は 本作の『愛のポルターガイスト』へと進むのが王道の
流れかな。
最後に余談ですが、アンチ・
メジャーな私ですが、こういう音楽性を認めてくれて、長い目でサポートして
くれる(S社やT社やV社と比べての)ポニキャの懐の深さってのは認めなきゃいけないところがあよるな〜
と思いました。
五ッ星評価:★★★☆☆
小島麻由美ワールドです。
彼女にしか表現できないワールドがありますが、少しずつ変化していくので安心して聞けつつも新しい発見があります。「面影」あたりからかなり憂いが出てきましたが、新しい魅力としてとても楽しめます。
アルバムとしては初めての写真
ジャケット。こちらのアートワークも素晴らしい。
もうこれほど美しく女性を「線で描ける漫画家」は今後現れないのではないでしょうか。すばらしいです。他に眠っている作品がありましたら、ご紹介下さい!!!購入したいです。
大正生まれの父親と一緒に出掛けると、「子どもにはこれが一番」と幼い私にチョコレートを買い与えてくれました。ある日チョコレートに一枚のカードが入っていました。ビキニ姿の女性が海底に潜っているイラストでした。子ども心にとても不思議な感動を与えてくれる絵でした。エロチックな感覚とは違うと思います。なんせむかしの六歳児でしたからね。昭和四十年くらいの事。 中学生になって、大人の漫画雑誌をみていたら、再びあの絵に出会う事ができた喜び!小島功という人の絵だったんだね!天才手塚治虫が女性の描き方で一番影響を受けた事を後年しりました!小島功の絵は男心のチョコレートです!虫歯に気をつけな!
琵琶の音楽というと張りつめたものに成りがちですが、これはメンバーを見ても分かる通り琵琶の音をうまく生かした絶妙のフィーリングであり、クラシック音楽になっています。こういうふうに聴かせてくれると暗くならず心やすまります。アメリカのレコード屋がミステリー&ホラーに分類し、コメントに紫式部をゴースト・レディと云っているものです。アメリカの人はじわーっと怖い日本式お化けが好きなことを申し添えます。