砲撃のあとで (集英社文庫)
中国東北部における敗戦前後から引揚船に乗り込む前までの出来事を、ほとんど時系列に一連の短編集(やや長めのもあるが)としてまとめた本。植民者だった民族が一転して哀れな状況に追いやられ、いち早く逃げ出せなかった人たちはことのほか悲惨である。主人公の少年にとってそれら体験はあまりにも強烈である。それらを14編の作品により追体験することとなる。(この後は、自伝的作品「裸足と貝殻」などに引き継がれる)
解説によると、この本の発表まで、四半世紀にわたって書き継がれたのだという。それらの日時の中で研ぎ澄まされ詩のように練られた文章で描かれた多くの出来事は、あの地あの時の体験者がいなくなりつつある今、語りつがれもう一度見つめ直されるために格好なリアルな素材である。少年が主人公であることも与って、広い世代の人々に読んでいただける一篇である。なお、この本には埼玉福祉会発行の大活字本もあって図書館などで見かけることがある。
メタルスラッグ7
借りたコンプリート版を少し遊んで面白かったのでDS版を購入しました。
初プレイに近いので、過去シリーズ使いまわしやシステムを
踏まえての感想ではありません。
【良い所】
・大量に出てくる敵の兵士や兵器を、マシンガンなど
多彩な兵器で撃ちまくるのに凄く爽快感あります。
シンプルなので、いつでもどこでも直ぐゲームに
入り込める魅力があります。
アクションが好きな方には非常にお勧めです。
・ドット絵のアニメが非常に細かくて綺麗です。
敵も兵器もメタスラ独自の個性的なデザインで、
動きもコミカルで見ていて飽きません。
・音楽も非常に格好良いです!
・各ステージボスは全て違いますし、ステージ構成も
全てが新規なので、次は何が出てくるのかドキドキします。
全7ステージですが、1ステージが結構長く、
密度も濃い為に短さも感じませんでした。
・訓練所は基本的に縛りを設けた上で、
各ミッションのステージを使いまわして遊ぶ感じです。
本編より難しい物も沢山ありますし、量も多いので
非常にやり応えがあります。
・難易度は90年代のアクションゲームのような感じで、
初見で死につつ何度もやり直して、自分が上手くなる事で
ステージを攻略していきます。
難しい箇所もありますが、その部分を乗り越えたり、ノーミスで
クリアー出来た時の達成感は素晴らしいです。
ステージクリアーさえすれば、その後は各ステージを
選んでプレイできるので、遊びやすさも配慮されています。
【改善して欲しいところ】
・クレジット数はオプションでも変更できないので、
1から7まで通しでクリアーしようとすると、
ノーマルでも非常に高い難易度です。少し位増やせても
いいのではと感じました。
・武器の頭文字のアイコンが、数も多い上にどんな武器なのか
分かりにくいです。何度も取って覚えないと分かりません。
・キャラが6人もおり、各性能の差がありますが、
コンティニューする以外、途中での使い分けは出来ません。
ステージ初めや、プレイ中にキャラを選びなおせると、
より戦略性があって良いのではと思いました。
・ドット絵が拡縮で潰れたようになってしまっているのが勿体ないです。
背景がドットではないので、ドットだったらもっと良かったです。
・難易度が高いのは良いのですが、ハードや訓練所の
ミッションによっては、手の付けられようが無い位
高すぎるので、もう少し簡単でも良いような気がします。
全体的に難易度&システムは多少は遊びやすく配慮されておりますが、
基本的には何度も遊んで、上手くなって覚えてねという方向性です。
アクションが好きでゲームにある程度慣れた方なら、
こうした辛い部分が逆にやり応えに感じ、面白くなるゲームだと思います。