水木しげるの妖怪図鑑〈上〉 (講談社X文庫)
本書は妖怪を視覚化した労作です。
本書は妖怪図鑑の上巻として96体を紹介しています。
妖怪一体につき4ページを割いています。最初の2ページで妖怪について解説したあと、
妖怪の図を見開き2ページで紹介しています。
先生は「あとがき」で幸福という観点から、人間がなぜ妖怪という存在を考えだしたかを
論じておられます。
〈目次〉
カラー口絵(河童、地蔵堂、雪女)
かわうそ、水虎、海坊主ほか90体
あとがき
水木しげるの妖怪図鑑〈下〉 (講談社X文庫)
本書は妖怪図鑑の下巻として94体の妖怪を紹介しています。
本書のよい点は、本書の構成です。本書はまず見開き2ページで妖怪を解説したあと、水
木先生の妖怪画を掲載しています。そのため「先生はどんな風に描いたんだろう」と想像
しながら、ページをめくる楽しみがあります。
くわえて本書のよい点は、現在流布している妖怪が、先生が史料から図像化した一解釈で
あることを示していることです。
先生じしんも「あとがき」でのべておられるように、現在定着している妖怪像は、先生自
身が史料をとおして再発見したものです。はじめから妖怪という存在があったわけではな
いのです。
したがって本書のような構成は、先生による妖怪画が定着した現在、貴重だと思います。
〈目次〉
カラー口絵(狂骨、だきつき柱、百目)
袖ひき小僧ほか90体
あとがき
図説 日本妖怪大全 (講談社プラスアルファ文庫)
妖怪図鑑となっていますが、読み応え十分!本来ならば子供が絶対に読まないような字の小ささ、漢字の多さ・・なのですが、これは根気良く読んでました。本を読まない子供向けにもいいかも♪