ニューイヤー・コンサート 1987 [DVD]
毎年恒例のウィーンフィルによるニューイヤー・コンサートですが、カラヤンが指揮をしたのは意外にもこの年だけ。楽しそうに指揮をするカラヤンが印象的です。内容は5つ星なのですが、国内版は価格が高いので4つ星です。輸入盤Karajan / Johann Strauss (Father&Son)/Joseph Strauss - New Year's Concert Vienna 1987 [DVD] [Import]は日本語の字幕が入っていないだけで半額以下です。しかもRegion ALL(NTSC)なので、僕の持つ日本のDVDプレーヤーやパソコンで問題なく再生できました。「カラヤンの遺産」シリーズのDVDは5枚以上持っていますが、これまでRegion 2の機械で再生できなかったことはありません。
カラヤン/グレイテスト・ヒッツ
今まであまり好きな曲ではなかったホルストの木星が、
このアルバムのカラヤンの演奏を聴いて大好きになりました。
フィンランディアやモルダウなども
他の演奏ではこれほど感動しなかったのに、
カラヤンの指揮だとすごく感動しました。
この言語化できない感情を沸かすカラヤンはすごいと思いました。
有名な小品のオーケストラ曲が満載なので、
カラヤン入門にもよさそうです。
アダージョカラヤンなどもこれから聞いてみようと思います。
カラヤンがクラシックを殺した (光文社新書)
題名がなかなか刺激的だったので購入しました。
正直言って読むのがしんどかったです。
作者が言いたいことや気持ちは何となく判りますが、それに共感するかというと全く共感できませんでした。
「クラッシクを殺した」といった大命題を立ち上げながらその論を展開する姿勢が、非常に自己弁護的であり、その自己弁護に前半のページを費やしている状態で、読んでいて気持ちがいいものではありません。最終的には「自分が感じたままを書くしかないではないか」という開き直りとも取れる態度を表明し、「クラッシクが死んだ(殺された)」状態の定義も無く、また無意味な(自分勝手な意味付けをした)修飾語を羅列して論を展開しています(哲学をやっている人は、いまだにこんな表現形式をしているのでしょうか?)から、まぁ気持ちは分かりますが、言っていることはよく分からない状態です。
クレンペラーやケーゲルの音楽解釈が「絶望的」で「世界苦」を表現していることに対して好意的に論を展開していますが、それが「クラシックを生かしている」状態であるということも分かりません。
カラヤン的な音楽とそれを嗜好する大衆を嘆いている事は分かりましたが、それをもって「カラヤンがクラッシクを殺した」とはいえないのでは?
ただ、著者が非常に多くの演奏記録に接していることは分かりました。レコードやCDとして出版された演奏を色々と紹介していますが、本来的にはこれを書きたかっただけではないかと感じるくらいです。
書いてある事には共感できなかったものの、ここに紹介されている演奏は聴いてみたいなと思いました。
クラッシックの評価というのが、作曲家の意図、指揮者の解釈、オーケストラの演奏、リスナーの態度と解釈というものから構成されていることを、あらためて感じました。解釈は自由ですが、それを公に発表するのであれば、発表の形式をちゃんとした方が良いですね。
気持ちは分かりますが、論理的であればなぁと感じた一冊でした。
ベスト・オブ・カラヤンの遺産 [DVD]
久しぶりにレビューを書きますが、書かずにはいられなかったのです。
この価格と内容を見て、買う前から信じられずにいました。
が、鑑賞を始めてどんどん引き込まれていきました。
カラヤンのCDは何枚か持っていますが、映像の、すなわち動くカラヤンをちゃんと観るのは初めてでして。
夢中になって観てしまいました。
キーシンが好きな私には、お宝映像のようなもので。
元気なチャイコフスキーピアコン1番も楽しむことができました。
私はカラヤンのファンというわけではありません。
でも、このDVDは自信を持って薦めることができます。
値段と内容は文句ないです。
みなさんのレビューを読んでカラヤンのDVDも揃えていきたいと思いました。