楼蘭
45周年記念の第2弾。楼蘭。中国シルクロードの要衝、楼蘭を喩えにした、熱き激しい恋の気持ちを歌う曲。とてもせつなさがこみ上げてくるような歌詞ですが、幸子さんのこの歌への感情表現がとても上手だと思いました。女子十二楽坊とのコラボで、中国楽器の音色がとても美しく、中国を思わせる感じがすごいです。歌のタイトルに、ぴったりした美しい、壮大な曲でした。「悲しみの帳」もよかったですが、この曲では、幸子さんの歌い方が非常に情感深い事と、中国や楼蘭の魅力や、楼蘭への思いや、恋心のせつなさがよくでているので、何度も聞き入ってしまいます。幸子さんは、どんな歌でも感情を上手に歌に込めて、歌いこなせる人だと、感動してます。幸ちゃんの歌は、何度聞いても聞き飽きません。「この地球に生まれて」の歌では、人間の持つ弱さを表現した上で、明日に生きる勇気を与えてくれるような心癒される歌でした。
核の砂漠とシルクロード観光のリスク─NHKが放送しなかった楼蘭遺跡周辺の不都合な真実 (高田純の放射線防護学入門シリーズ)
著者である札幌医科大学高田教授の前著「中国の核実験」で、著者のカザフスタンでの調査から、中共がウイグル人の居住地で46回もの核実験を行い、それは広島核の1375発分にもなる。そして19万人が死亡、129万人ものウイグル人が核放射線被害を受けたと伝えていた。
続編である本著では、NHKが中国の核実験を承知した上で、それを隠したまま、歴史ロマンだけに光を当てたシルクロードの番組を制作したという驚愕の事実をを告発している。
それは、「中国の核実験」を著者自身が、井上靖記念館を訪れた際、関係資料から知ったという。
この番組により、27万人の日本人が、シルクロードを観光に誘ったのだ。
そして、中共は、1969年の核実験で、同胞である5万人の人民解放軍兵士を参加させた核軍事演習を行っていた!
彼らは何も知らされず、放射線防護装備など全くなく、核実験に突撃したのである…当に悪魔の所業である。
中共寄りの番組を制作し、告訴されているNHKと中共の関係=不都合な真実を放射線防護学の研究者という立場から解き明かした著者の渾身の一冊であった。
桜蘭高校ホスト部(クラブ) (1) (花とゆめCOMICS)
アニメを見て原作に興味を持ち購入したものですが、非常に面白く、繰り返し読むことができる作品だと思います。
キャラ設定が上手で、登場人物一人一人に魅力があります。そしてここにギャグ要素がうまく絡み、さらに登場人物の個性や魅力を引き上げています。
肝心のストーリーの方もしっかりしており、安心して読むことができます。
アニメではあくまでもハルヒのかわいさや無邪気さという魅力があっての作品という印象を受けましたが、原作はハルヒも物語の一歯車として他のキャラ同様、役目をこなし、作品を完成させているように思います。
少女漫画ということで敬遠される方もいるかと思いますが、そういう方にこそぜひ読んでいただき、この作品の面白さにふれて貰いたいと思います。
NHKスペシャル 新シルクロード 特別版 第1集 楼蘭 四千年の眠り [DVD]
タクラマカン砂漠に存在していた楼蘭は、西域のオアシスであり、天山南路と西域南道とが分岐する要の場所にあった遺跡です。
有名な楼蘭故城から100キロほど西へ行ったところにある小河墓遺跡の発掘を通して、我々に知られざる四千年前の歴史を見せようとしています。
シルクロードの中で最大の蜃気楼のような謎の王国を調べる過程は興味深いものがありました。
新疆文物考古学研究所による小河墓遺跡の発掘作業を丁寧に撮影しています。舟をふせたような棺の発掘作業は考古学者でなくても興味を覚えるもので、60代の女性が棺から出てきた瞬間は驚きました。完全な防腐処置が施されたミイラの出現です。
その後に、20代と思われる美しいミイラにも驚きました。人類学者はコーカソイド系、いわゆるヨーロッパ系の白人種だと推察しました。中国で一番古い小麦かもしれない種モミも一緒に出てきたので、農業を営んでいた状況が伺え、ユーラシアの西から東への交易移動を知る縁になるようです。
昔、このあたりを最初に発掘した名高いスウェン・ヘディン探検隊の発掘についても紹介があり、その部下のフォルケ・ベリイマンによって1934年に小河墓遺跡が発見されました。その後、2000年12月まで忘れられていたのも不思議です。
このドキュメンタリーを通して、シルクロードが大昔から世界的な交易のルートとして存在していたことを確認できることになり、より深い関心を持ちました。