ハイドン:交響曲全集(33枚組)/Joseph Haydn: Symphonies 1-104
どの曲をとっても、私が持ってる中で一番地味な演奏なんですが、初期の小品的な演奏から、ロンドンセットまでを違和感なく聴けます。
そういう意味では資料的な価値は大きく、ハイドン交響曲演奏のスタンダードと言えます。
そうであるならば…も少し、鮮明な録音がよかったかも知れない。バーンスタインの六十年代の録音よりも聴き劣りするのは問題…なので、★一つ減点です。
ハイドン:弦楽四重奏曲第17番&第67番&76番&第77番
イタリア弦楽四重奏団のしなやかで明るい音色と流麗な表現が面目躍如たる演奏。ハイドンが弦楽四重奏曲において試みた喜遊性と芸術性の統合が彼らの演奏によって理想的に実現されている。例えば『五度』のような短調で書かれた曲でもその表現の明るさは際立っているし、自然体で屈託の無いカンタービレが独特の軽やかさで聴き手に幸福感をもたらしてくれる。また『ひばり』では澄み切った青空を髣髴とさせるすがすがしい透明感が印象的だ。
彼らは1945年結成以来1980年の解散までモーツァルト、ベートーヴェンそしてブラームスの弦楽四重奏曲全曲録音を中心に数多くの名演奏を残したが、取り組む曲に対する柔軟なアプローチと鍛え上げられたアンサンブル、そして開放感と歌心に溢れた表現が彼らの信条と言える。この曲集では第2楽章でことのほか美しいヴァリエーションが繰り広げられる『皇帝』と更に偽作の『セレナード』(ホフシュテッター作曲)を含めた4曲が収められている。ちなみに『皇帝』のみが1976年でその他は1965年の録音だが音質は瑞々しく極めて良好。
ハイドン・エディション:ハイドン作品集(150枚組)
フィッシャー指揮ハイドン管の交響曲全集だけでも価値がある。
これだけ内容の充実したセットは空前絶後でしょう。
希望としては「十字架上の七つの言葉」の器楽盤を入れて欲しかった。
また、レビューに商品の内容を詳しく書いて頂いているので
問題ないのかも知れなはいが、アマゾンは販売者として詳細な商品内容を
明示する責任があるのではないか?
バーンスタイン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ハイドン:交響曲第92番、第94番 [DVD]
このDVDに限らず、バーンスタインのいつもの指揮ぶりが見られます。
何と言うか、情熱のこもったいつもの指揮です。
ウィーンフィルとの組み合わせもいつもながらのもので、新しい
発見みたいなものはありませんでした。
バーンスタインの指揮が初めての人には新鮮に映るでしょうが、
何度となく見たことのある人にはつまらないかもしれません。
ハイドンの交響曲が入っているというので買ってみましたが、
このディスクに限ってという新鮮さはありませんでした。
ハイドン 106の交響曲を聴く
協奏交響曲と断章を除くハイドンの106曲の交響曲の一曲づつに解説をつけたもの。
ブリリアントのA・フィッシャー指揮の交響曲全集のCDを買ったものの曲の解説がまったくないのに呆然とした人には必需品でしょう。
曲の解説は一曲2ページが標準ですが、初期の作品は1ページのものも多く、また重要な曲では3〜4ページになっているものもある。
作曲年代、楽器編成という必需品もついているし、各楽章ごとの解説もついているので、必要は満たしていると思う。
あまり知られていないようだが、ハイドンの交響曲の番号と作曲順はほとんど一致していないので、ロビンス・ランドンによる作曲順の推定表が載っているのが貴重。ただし、各曲についている作曲の推定年代と比べると違っているものもあるので要チェック。
作曲年代順に並べるのは無理なのはわかるので番号順の解説はいたしかたないとは思うもののせめていくつかの時代区分に分けるくらいはしてもよかったのではないかとも思う。
とはいえ、ハイドンの交響曲についての一曲づつの解説で容易に入手可能な唯一のものとしては、十分な内容を持っていると思う。
ぜひ、弦楽四重奏曲やピアノ三重奏曲での同種のものがでることを期待したい。