さらば青春の影よ
ZARDの坂井さんとの見事なコラボレーション!
カップリングまで作詞は坂井さんと何とも贅沢。
そして、森さんの声と歌詞が本当に合っていてものすごく良い曲です!
「音楽の枠」に捕らわれない、森さんの音楽の探究心は本当に素晴らしいと想います。
アリスさよならコンサート~後楽園ライヴ~ [DVD]
1981年11月7日、アリスが活動を停止した『3人だけの後楽園 VERY LAST DAY』のライヴDVDです。
アリスが本当に望んだ最後のかたち。
それは、結成当初から、3人だけで全国を走り廻っていた、その当時のスタイルで唄うことでした。
ギター2本にパーカッションという基本スタイルです。
したがって、誰でも知っている『冬の稲妻』や『チャンピオン』といった、いわゆるヒット曲は演奏されていません。
曲構成も当時に準じたものになっています。
「自分たちを育ててくれた曲たちを、お雛様を仕舞うように、一曲ずつ箱の中に戻していきたい…」
そう言って、一曲一曲をエピソードを交えながらステージは進みます。
ブレーク後のファンの方々は違和感を覚えるかも知れません。
しかし、アリスと一緒に走ってきたファンには堪らないステージです。
完全収録ではないのが残念ですが、貴重なライヴ映像です。
chatmonchy has come
チャットモンチーという不思議な名前のバンドのアルバム。
ソニー系の音楽ダウンロードサイト、MORAのトップページにひょっこりリンクがあったので試聴してみたら一発で気に入った。
女性三人のグループで、作詞作曲も全て彼女達。演奏も三人でこなしている。
曲は全て疾走感があり(テンポの問題ではなく、印象としてね)、言葉を追うとただの青春ソングに聞こえる。
が、ちくりと痛い。
すすきで切られた傷に、後でなってから気がつく感じ。
逆にノスタルジックな曲は、振り返る情景の奥に、しっかりと「今」に立つ視点。
強さと弱さ、悲しさと喜び。過去と未来。
いずれの曲の歌詞もコントラストが鮮烈。
感触としては「椎名林檎」や「JUDY AND MARY」にリンクしそうだが、どちらとも違うのは、歌詞のバランス。あざとすぎることもなく、美しすぎることもない。
しかしその真っ当な言葉の奥には、確固たる意志や深い精神がかいま見える。
言葉は氷山の水面上に過ぎず、それを支える巨大な物が存在する。
多分、きちんと、自分の中から出てきた想いを編んだ言葉なのだろう。
4曲目「惚たる蛍」は懐かしいメロディに優しさと寂しさを託す。
6曲目「サラバ青春」には、吉田拓郎の歌詞を連想するほど、寂寞とした美しさがある。
浮ついた、定型的な、次の展開の読める言葉ではなく、力のある歌詞だ。