シゴフミ マル秘日報 CD 第1巻
ありそうでなかったパ-ソナリティの掛け合いがおもしろい。アニメは見たことないですが今年聞いたラジオCDでは1,2を争うほど楽しめました。シゴフミのアニメとはほとんど関係ない話しが主ですのであしからず。
シゴフミ 一通目 [DVD]
シゴフミ・・・?。
何の意味だと思ったら死後の文と書いてシゴフミ。
ネーミングセンスもなかなかだと思ったら映像の方もスゴく良くできている。
町屋翔太は廃墟でロケットを作っていた。綾瀬明日奈という少女のために。
ある日綾瀬の父親の殺人事件が起こる。悲しむ綾瀬と困惑する翔太。
そこにひとりのシゴフミ配達人のフミカがそこに降り立つ。
そして一通の手紙を出し「綾瀬の父親からの死後文」と言うのだ。
廃墟に差す光や夜の暗さの中にも人と影とキチンと描き分けられているのがスゴイ。
それによってメリハリのある映像が見ることができ、物語の空気感が張りつめたものとなる。
だから、優しそうなキャラクターでもその中にある深い心情などがにじみ出て見えるようになる。
1話のラストには驚愕の事実が明らかになり、必ずつづきが気になることだろう。
このダークな世界観を受け入れられるのなら絶対に楽しめる作品!オススメ。
シゴフミ〈2〉Stories of Last Letter (電撃文庫)
本作は、死者が生者に遺した手紙を配達する少女─文伽─の物語。
しかし物語の中心は、各エピソードだけに登場する人たちであって文伽ではありません。
今回の主役は「消防士」「猫」「女子高生」
最初の話は、父も兄も消防士ゆえに成り行きで自分も消防士になったものの意気込みや意欲の湧かない新米消防士のお話。
この話では、今までとは一風変わった形で“シゴフミ(=死後文)”が関わってきます。
具体的にはこれまでの友人知人に想いが遺されるケースではなく、火災による死者から消防士へ“お願い”としてシゴフミが届けられます。
そしてその手紙を受け惨事を防ぎ、新米が“ヒーロー”となる物語ですが…。
二番目は車に轢かれて死んでしまった猫が、その成長を見届けないまま遺してしまったちびっ子飼い主に想いを届けるお話。
これもまた変化球な話でして、ぶっちゃけシゴフミは何の役にも立ってませんし文伽の関与もなく、マヤマが物語に関わってきます。
良かれと思っての親切は時に思い通りの結果を生まないこともあるけれど、それでもきっと「間違いではない」そんな思いが浮かぶ話ですね。
そういえばこの話では、何といつも規則にうるさいマヤマの方が規則を破りますが、この話を含め2巻では文伽は逆にこれと言った逸脱行為やスケジュールの遅延もなく、無難に仕事をしていたのが意外といえば意外です。
最後は淡い恋物語の体裁です。
あまり詳細に書いてしまうとネタバレになってくるので差し控えますが、自分そっちのけで校内の男女の縁結び(=キューピッド)に奔走していたコが、ある人からの“シゴフミ”をきっかけに気持ちのけじめと決意を固めるといった感じの話でしょうか。
ラストは「あぁ、そっちを取るのか…」と少し意外性の趣きもありました。
総じて今回は、1巻以上に心にじんわり来る充実したストーリーばかりになっていたように感じられましたねー。
シゴフミ 七通目<最終巻> [DVD]
「湯」川淳+大「澤」信博+松倉「友」二+大河内一「楼」=湯澤友楼 原作によるメディアミックス作品のアニメ版もいよいよ最終巻です。
十二話で完結した作品に対するボーナストラック的な扱いで、蛇足といえない事もない。
お話の展開も一転しておとなしく、淡々と進んであっという間に終わり「え、もう?」というのが初見での感想です。
しかし繰り返し観ると、自分にとって全十三話中 一番心に残るエピソードだと感じました。
展開に無理がなく、本編の伏線を上手に織り込んだ本作は、言わば本編へのオマージュのようなものでしょう。
果たしてニセのシゴフミの送り主は?
フミカと文歌のその後とは?
一見の価値はあります。
一話収録ということで価格もお手ごろなので、お一ついかがですか?
シゴフミ オリジナルサウンドトラック
『シゴフミ』のOPとEDを含む全29曲。
このサントラは明るい曲満載とは言えない。
そしてノリがいい訳でもなく淡々と流れる音楽。
だけど空気感というか自然と心地よくなる音楽です。だから明るくはないが存在感があり、素朴で暖かみがある。そもそもなぜここまでおとなしめな曲になったのか。ブックレットにあるこの音楽を作った七瀬光によると「非現実と現実の狭間が淡々と描かれているこの物語に寄り添うように、ストーリーを粛々と進めていけるような音とはミニマルミュージックだった」と語っている。ミニマルは暗い、長い、眠くなるという印象の音楽のことだが、七瀬光は、単純に寂しくなりがちなこの曲をさりげない存在感と聴いてる者への自然な音楽の浸透を意識した曲へと変えた。なので「落ち着く、心地よい、」と私は感じた。ちなみにOPはテレビサイズ、EDはOSTバージョンで収録。
一見パッとしないサントラという印象だが音楽の気持ち良さは確かに感じられた。