As Juvenile Innocence
「ビートたけしのTVタックル」のエンディングで流れる『Day Of Lights』(作詞/作曲は『永遠に』の妹尾武氏)の歌声に心を動かされた方は憶えてください。
あの歌声がAJIです♪
『The Another Goal '99』でライブパフォーマンス賞を受賞してから3年。
ストリートやライブハウスで活動を続けてきた彼らの記念すべきメジャーデビュー作。
ライブで歌いこんできた楽曲の中から厳選したオリジナル2曲(『Day Of Lights』、『ハルカゼ』)と、カバー2曲(『TSUNAMI』、『Everything』)が収録されていて、彼らの世界、そして実力を確かめるには最適な1枚です。
アカペラ好きの方はもちろん、サザンのファンの方も、MISIAのファンの方も聴いてみてください。お奨めです。
NARUTO―ナルト― 40 (ジャンプ・コミックス)
サスケとデイダラの間で繰り広げられた戦闘もこの巻で決着がつきます。サスケは写輪眼、デイダラは起爆粘土を駆使しての一進一退の展開は
素直に面白く読めたのですが、最後に後付設定の属性の話が出てきたところで正直がっかりしてしまいました。
どんな過程があろうと、「土は雷に弱い」といった設定ひとつで勝敗が決定してしまったら、読んでいて白けてしまうだろうし、妙なルールに縛られることで
いろいろ新たな矛盾点が出てきてしまうのではないかと思うのですが・・・属性の設定が登場した当初、そんな思いが頭をよぎっていましたが、
実際にそのような展開になってしまったので非常に残念に感じてしまいました。
一方で暁のリーダーの情報を探るべく自来也は単身敵地に潜入、リーダーの正体と暁の真の目的に迫っていきます。サスケも兄イタチとの再会を果たすことになり、
今後一族殺しの理由、暁の一員になった理由、うちは一族の瞳術の秘密など、第一部から伏せられていた謎が徐々に明らかにされていく展開になるかもしれません。
自来也とサスケを軸にストーリーが進んでいく一方で、肝心の主人公の方は暁など二の次で相変わらずサスケを追うことのみに執心しているようですが・・・
考えなしに必死でサスケを追いかけるナルトを見るたびに、話の腰を折られているようで個人的に不快感を覚えるようになってしまいました。
主人公に共感できないと話も面白く読めません。いいかげんサスケ関係のゴタゴタを進展させて、ナルトの目を暁に向けさせて、主人公を軸にストーリーを展開させてもらいたいところです。
スピリットベアにふれた島 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)
同級生に後遺症が残るほどの大けがをさせた15歳の少年コールが、刑務所送りになるかわりにアラスカの無人島で一人で生活するという話です。無人島で、無謀にもスピリットベア(巨大な白クマ)を殺そうとしたコールは逆に襲われ、死にかけます。体が動かない状態のまま、雨に打たれ、蚊やアブにたかられながら数日過ごすのですが、その場面の自然の描写とコールの心情の描写は迫力があります。
この本を読んで「怒り」という感情についての考えが深まりました。無人島で暮らしていない私達も時には「無人島にいる」状態にして自分自身と真剣に向き合うことが必要だと感じました。
2011年度全国青少年読書感想文コンクールの中学校の部の課題図書です。