YMONHK [Blu-ray]
昨年、NHKにてオンエアされたスタジオライブ&トークショウが放送枠から漏れた分も
含んだノーカット版として堂々のリリースです。
しかも、YMO映像関連では初のBDでのリリースでもうこれは永久保存版でしょう。
四の五の言わず、ファンなら買うべし!
個人的に、オンエア時では第一回目の放送分を忘れていたのが災いして「FIRECRACKER」
の途中からの録画となり、今度こそフルオンエアで録画するぞぉと意気込んだ再放送時
には地震に邪魔をされ中断したりで仕方なく2個1編集にて保存しようと思った矢先の
商品化に泣きそうなくらい嬉しかった。
BDなので、オンエアより当然画像処理も綺麗で最高ですね。
オンエア時との違いと言えば、映像に被さる文字群(オープニング&エンド・タイトル、
曲目、エンドロール)は一切入りません。それと、LIVE&トークが別々に収録されています。
これはこれで、良いと思いますがオンエア時の音楽とトークが交互に来る構成はかつての「
増殖」や「スネークマンショー」を髣髴とさせるものが何とも言えずこれはこれで捨てがた
かった感が個人的にはあり、贅沢言えば別ディスクか特典映像でオンエア版も収録して欲しか
ったですねぇ。
トークでの、幸宏さんが「ソロって何?」って言われて細野さんが「え〜、何か〜」と声が
上ずるのが最高、何回観ても笑える名場面。
LIVEはYMOとして再活動後、初めてソロ楽曲やスケッチショウ楽曲など取り入れずYMO楽曲のみ
で構成されていてこれからYMOを聴く人にも最適の入門編となっています。(「1000 KNIVES」も
YMO・ヴァージョン)
ファンとしてやはり聴き所は、オリジナル現役時にも演奏される事のなかった「Absolute Ego
Dance」ですね。
YouTubeで、素人さんが80'LIVE風として同楽曲をアレンジ投稿されていたのがファンの間では
評判になっていました。メンバー本人たちがこの音源を聴いたか如何か定かではありませんが、
自分達が演奏するとこうなるんだぞぉ〜的な感じで気合の入った演奏となっています。
ファンの中には、彼らは枯れてしまったとか演奏に昔の感動が無いとか色々言っている連中が
いますがずっと変わらない人間なんていません。
歳を重ねると言う事は、決して若い頃には真似できない知識やテクニックがあるものです。
それでも、この映像観ていても還暦を迎えるとは思えない幸宏さんの神経性攻撃型ドラムは
健在ですし教授のキーボードや細野さんのベースもより円熟味を増した、いぶし銀の演奏で
あり彼らが現在も現役のトップミュージシャンである事は周知の事実です。
最近のミュージシャンはビジュアルや話題ばかりが先行し、ロクに演奏も出来ないくせに一端
のミュージシャンきどりが多い中、それぞれが超一流のプレイヤーである彼らこそ数少ない
ミュージシャンと呼べる人達じゃないでしょうか。
買って損なし!超お勧め!
新青年 [DVD]
「WILD&MOODY」発表直後のライヴにCMディレクター川崎徹製作の
シュールなコント(?)が挿入される。YMOの「増殖」「サーヴィス」
を思わせる構成。ライヴはICEHOUSEのIva Davisや立花ハジメが参加。
Ivaとのかけあいの「Disposable Love」が聴きもの。コントは現在の
目でみると正直???だが、中では幸宏の偽の貧しい生い立ちを感動的に
語る「高橋幸宏物語」が笑える。細野さんも涙ながらのコメントを
寄せています。
ファンタステップ
主人公は、世界が壊れてしまった本の中に入って、色々な問題を解決していく。
3Dマップを動きつつ、見る・聞く・さわる・蹴るなどの行動選択で進めるゲーム。
音楽・祭・雲・幻想etc.と色々な国(ステージ)があり、それぞれの国の回り方には複数ルートあり。
選択・行動次第では、どうやってもバッドエンドにしかならないルートもあるが、
どの行動が正しいのかのヒントはほとんど無く、そこはプレイヤーの道徳観次第。
しかも、完全クリアするには本の中の全ての人を助けなければいけないが、それを見つけるのがまず大変。
アイテムも、どうやって使えばいいのか分からないものも多数。
それでも、このゲームが織りなす独特の世界観とそれを補う曲の良さには、ハマる人もきっといるはず。
人によっては『このゲーム世界は狂ってる!』とも言うが…
元々狂った世界を直しに行くのだから、初期状態の世界は確かに狂っている。でもそれを直していく過程や、直った後の世界の雰囲気は、とても良い。
テーマが本の世界だからかもしれないが、マップも童話チックで、FFやドラクエとはまた違う、温かみのあるファンタジックな世界を描いている。
個人的には5点を付けたいが、この世界観が人を選ぶ点は否めないため、4点にした。
サントラが切実に欲しい。
RED DIAMOND~Tribute to Yukihiro Takahashi(通常盤)
これまで、様々なトリビュートを聴いてきたんですが、それまではなんというかあまり気持ちの良い物は無かったんです。
というのは、どうも「私はこれだけこのアーティストを尊敬しているんだぞ」とか「俺の解釈はこうなんだぞ」とかの勢いが邪魔だったというか、オタクの論評を聴かされているようで。
このアルバムはそういう感じでは無くて、どちらかというと「ユキヒロさん、楽しませてもらってますよ〜」という軽い感じの同意感って言うのかな?非常に肩の力が抜けていて、気持ちの良いアルバムでした。