恋の罪―愛にさまよう女たち (リンダブックス)
映画を観賞するにあたって予習のつもりで読んでみたのだが、結果、園子温の衝撃的な映像世界よりも軽い内容になっている。
女刑事:和子の視点で描かれており、事情聴取で関わった様々なデリヘル達の言動を冷静に見つめるサイドストーリーを挟んでいるが、これらを伏線にしたとしても肝心のスメラギ荘事件のクライマックスに衝撃さを感じる事が出来ない。
今回、園子温は原案として提供しているが、小説はフェミニズムという名のオブラートで包んでいるようだ。
因みに映画館ではパンフレットよりもこの本を購入する観客を何人も見かけた。
お馴染みGWAVEシリーズ、2008上半期版。
今回収録されているのは…
01 Lunatic Tears (Lass[11eyes-罪と罰と贖いの少女-])
02 風のように 炎のように (アリスソフト[超昂閃忍ハルカ])
03 みだれ髪 (アトリエかぐや TEAM HEARTBEAT[夏神])
04 熱情 (ライアーソフト[魔都拳侠傳マスクドシャンハイ])
05 摘まれし花の如く (BlackCyc[闇の声ZERO])
06 暗がり篭ノ鳥 (LAPIS BLUe.[BIFRONTE〜公界島奇譚〜])
07 ALBA (C:drive.[ステルラエクエス〜贖罪の姫騎士〜])
08 step by step (LOVERSOUL[LOVERSOULファンディスク〜恋魂詰〜])
09 クルクルlovely day!!! (フロントウイング[魔界天使ジブリール-episode3-])
10 マジカル☆ミラクル (しゃくなげ[プラゥヴ クルイード])
11 これからmemories (クロシェット[かみぱに!])
12 ゴールドバッハの恋愛予想 (light[さかしき人にみるこころ])
13 Party☆Party Time! (チュアブルソフト[Sugar+Spice!Party☆Party])
14 glitter (Whirlpool[MagusTale Infinity])
15 想いのカナタ (ゆずソフト[夏空カナタ])
16 Vision 〜雪の季節〜 (ブルームハンドル[こなゆき ふるり〜柚子原町カーリング部〜])
以上16曲です。Clochette始め今回初参加のブランドも。
ヴォーカルは珍しいアリスソフトも参加!(闘神3のも次回入るのかしらん…)
また今回のイラストはクロシェット原画家"しんたろー"氏!
是非各タイトル購入の足掛かりに。
恋の罪 [Blu-ray]
劇場で観ましたが、小さいシアターで二週目にも係らず増席される評判でした。
夫も子供もいる水野美紀扮する女刑事が深夜のラブホで愛人との情事中ケータイに呼び出しが。
急行した現場ではマネキンと接合された女のバラバラ死体…。
と、こんな感じでスタートします。
最初はグロいですが後はそれほどでもないです。(個人的には冷たい熱帯魚よりも)
ストーリーはその後神楽坂恵扮する人気作家の有閑の貞淑な妻を軸に進みます。
彼女はやがて富樫真扮する昼は大学教授夜は街角にたつ売春婦の二つの顔をもつ女と知り合い
堕ちていきますがその出会いには恐ろしい秘密が…。
水野さんは冒頭で脱いでいますが後は印象薄いです。あまり彼女目当てにしない方がよろしいかと。
逆に初めて知った富樫さんの存在感が強烈でした。ただ、娼婦のインパクトが強くて教授には違和
感。
ストーリーで引っかかる点が少々ありました。
被害者が誰なのか終盤までわからなかったのは良しとして遺体を猟奇的にする意味が不明。
作家が浮気していたのは予想通りすぎてつまらんでした。
いろいろ書きましたが印象はつよいがよかったかどうかは微妙でした。
恋の罪 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)
サド、と言うと大抵の人は顔をしかめるか、SMの話?と聞いてくるのだが、私が言いたいのは、そんな事じゃない。この本を読むまでは彼に対してステレオタイプな見方をしていたが、はっきり言おう、サド侯爵は素晴らしく美しい言葉の魔術師、比類なき戯曲家、ロマンティックな哲学者なのです。陰惨な家庭悲劇から笑い話まで、サド侯爵とはこんなにも読者を楽しませてくれる作家だったとは!サド文学入門書としてはおすすめの本。いや、むしろこれ以上は深入りしない方がいいのかしら?
恋の罪 [DVD]
監督園子温で東電OL事件を元にした題材と聞いて期待しない訳がない。
期待に違わず映像は「冷たい熱帯魚」並の破壊力で何も知らずに見たらトラウマ必至のエグさで映画マニアを喜ばせる描写も満載だ。
役者陣も冨樫真はじめ前作に負けぬ強力な布陣で凄まじい。
一見主役扱いだが正直水野美紀なんてお飾りみたいなもので雑誌で言えば表紙みたいなもの。なんだあのチョロっとしたヘアヌード。期待はずれの袋とじでしょ。中身は冨樫や神楽坂が誌面を独占して大暴れしている。
神楽坂も台詞棒読みとか言われるがいやいや立派なものだ。というか作品を支えてるのこの人だからね。。前作では神楽坂おっぱいもっと見て〜とか思ったが今回はもぅお腹いっぱいしばらく見たくね〜って位の大熱演。
監督だってここまで貢献されたら結婚したくなるでしょうよ。
しかし今回邪魔な部分も正直多すぎる。
結局撮りたい絵を撮ってるだけなんだから変態園ワールド炸裂ってことでいいのに「言葉なんか〜」と詩の応用をはじめ妙に文学チックな台詞をここぞとばかり役者に何度も言わせたり,劇団チックな芝居や装置を随所に入れてアングラ感を強調したり,ラスト近くの子供の前でする○○とか無理矢理挑発的なシーンを入れてみたり,タイトルも含め,中身に深いテーマなんて無いのにあるように見せてインテリぶるのはやめてほしい。21世紀のグロい大島渚になって賞が欲しいのかと言いたくなる。
と他にも文句はちょこちょこあるのだが,それは愛さずにはいられない上での小言。さらにこの路線を突き進んで欲しいと切に願っている。
あ〜来月出る「ヒミズ」はどうなのか期待と不安で神楽坂ばりに身悶えそうだ。