スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫)
スタンド・バイ・ミーは4人の少年達のひと夏の冒険の中で、子供時代の決別を描いている作品です。
4人が4人とも複雑な家庭事情をもち、違う未来を見ていながら、それでも誰かと自分を区別する事なく遊んでいられる時期というものはそれ程長くはありません。ティーンエイジャーに入り、選択する道が違っていけば仲間も変わってゆきます。いつまでも子供時代の仲間が変わる事なく一緒に大人になってゆく事はできません。
4人の少年は12才。学校が始まる寸前の休暇を行方不明になった子供の死体探しに行きます。電車の線路を歩いたり、ヒルだらけの川で泳いでしまい、大騒ぎしたり。そんな中、4人がいつまでも一緒ではない、という予感をさせるようなエピソードがさりげなく盛り込まれています。
「人が足を引っ張るんだ」ひときわ大人びているクリスがラチャンスに言います。お前は別の道に進んでいかなければならない、と。自分達は一緒にはじきにいられなくなるだろう、という予感をもう既に感じ始めているクリス。それが大人になってゆく事なのだ、と子供なりに感じて始めているのです。
見つけた死体を前に、兄達不良グループにそれを奪われまいと拳銃を向けるクリス。友人二人は雷におびえ逃げてしまう。最後に側に残ったラチャンスにクリスは震えた声でいいます。
「そばにいてくれ」 「ここにいるよ」
それが決定的な選択であったかのように、その旅の後、学校に戻った彼らはいつしか別べつの仲間に属し始め、別々の道を歩んでゆく事になります。 最後まで友人としてそばにいたクリスとラチャンスもまた別れを経験する事になります。
大人になってゆく10代のあの頃、彼らと同じように違う道を歩み始めた時から、いつまでも一緒にいるのだろうと思ってきた仲間達と、何度同じような別れを経験してきただろう。今はもう会う事もなくなった仲間達と過ごした10代の無邪気な日々を、思い出させてくれる作品です。
スタンド・バイ・ミー 1 (フラワーコミックス)
『愛をちょーだい』の主人公、マルミエちゃんの幼なじみのお話です。 少女漫画のレーベルだからなのか、おおや先生の他のBLを期待すると、期待外れ。元々ユルいBLが多いとは思いますが、この作品は(今の所)何も無し。主人公秀史の相手ハルも、いくらトラウマがあるとはいえ…仕事に対して子供っぽすぎる感じがしてイラっとします。この先ぬるいBLで終わるのか、ハッピーエンドになるのか…どうなっていくのか楽しみではあります。
スタンド・バイ・ミー
大好きな曲。
この曲聴くと、悩みなんかどこかにふっとんでしまうから不思議です。
元気になる曲。
シンプルなのに、シンプルだからこそ飽きないのかも。
名曲。
アルバムで23分っていうのが凄い。
確かに今の無駄に長い曲に辟易している。。時には新鮮ですね。
他の曲も懐かしい。
Lollipopとか楽しいし。
映画も良かった。
スタンド・バイ・ミー 製作25周年記念 HDデジタル・リマスター版 ブルーレイ・コレクターズ・エディション 【初回生産限定】 [Blu-ray]
少年たちが抱え込んでいる心の病に、死体を見に行く旅を通じて向かい合っていく、という話。
能天気なデブに父親に虐待されている眼鏡、兄貴が死んで以来親に冷たくされている主人公、ヤンチャだけど頭がよくて自分の生まれを嘆いているガキ大将。
主人公とガキ大将が夜中、世の中の不条理を嘆いて泣きながら本音をぶつけあうシーンがすごく好きだったな。
このシーンでガキ大将というキャラクターが好きになれたからこそ、物語の最後で、
不条理を跳ね除けて弁護士にまでなったガキ大将がケンカの仲裁に入って巻き添えを食らって死んだことを知らされたときの空虚感がすごいんだ。
そしてその虚しさに追い打ちをかけるように「スタンドバイミー」が流れてくる。
やっぱりいい映画だよ!
スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD]
子どもの頃の冒険劇。小学生の頃、僕の周りには小川が流れ、草木があって、友達と、そこでよく遊びました。木に吊るしたひもで、ターザン遊び。宝物を隠したり、穴の中で探検遊び。川に釣りに行って、ついでに水遊び。自然が、僕たちの遊び場でした。汚れた服で家に帰ると、いつも怒られていたけれど、翌日も同じことの繰り返し。そんな想い出が、甦ってくる映画です。
BGMには、オールディーズが流れ、いっそう回帰心をそそります。5歳の頃、側溝に転落して、助けられ、大人たちから顔を覗かれて、驚いて大きな声で泣いてしまったことを、ふと思い出してしまいました。
大人びた子どもたちの姿は、子どもながらに人生を焦る滑稽な光景ですが、誰もが経験する子どもから大人への階段の一段です。