HATS MUSIC FES’07 [DVD]
僕からしたら今回のDVDは「ヴァイオリンサミット2006」に次ぐぐらい非常に完成度の高いセッションライブだと思います。
ロックあり、クラシックあり、ポップあり・・・とよくもまぁ、一回のライブでこんなに色々な世界を作り出せたものです、まさに圧巻。
恐らく葉加瀬太郎のモチベーションは「皆、仲良く弾きたい」というもので、演奏者の弾く曲目数がまちまちではありますが全体的にイーブンなんです。
最後は嫌いな人が珍しい程の名曲情熱大陸をオールスター・キャストで弾きます。
あーあ、あの舞台に立てているのが羨ましくなっちゃうなぁw
森 LIVE [DVD]
こういう質の高いセッションが録音物として世に出るのは
中々に喜ばしいことではないでしょうか。
昨今の、所謂「売れている」音楽は(例外もありますが)
「いつも同じメンバー」で「だいたい同じようなレパートリー」を演奏しているものが圧倒的に多く、
予定調和の域を出ないものが大部分のように感じられます。
それに対して、この五人が一堂に会するのは半年に一回程度。
だからこそ生まれる新鮮な緊張感のようなものが
極めて良い方向に作用していると思います。
例えば、他のメンバーのソロに「おー、そう来るかー」とニヤッとしてみたり、
「うわー、たまらん!」という至福の表情を見せたり、
そういうステージ上のインターアクションも楽しめます。
出演者たちがとにかくものすごく楽しんでいること、
そして客席ももちろんそれを共有していることが、良く伝わってきます。
個人的には、則竹裕之氏というと元 T-SQUAREでありフュージョンの人という印象があったので、
彼の書く曲がこんなにもアコースティックなサウンド(特にチェロ)にマッチする
ということが新鮮な驚きでした。
インスト音楽の面白さ、セッションの醍醐味というものが
このDVDには凝縮されていると思います。
歌モノしかあまり聴かない、という方にも是非お勧めしたい一枚です。
Deja vu ~ Cello de Cinema ~
[Deja vu]の題名どおり、あれ?どこかで聴いた・この世界を知っているという気分になります。
おなじみの映画曲を中心に
柏木さんのチェロの深く豊かな音色が美しく奏でます。
うっとりする曲(タラのテーマ、ジムノペディ1、Moon River)
わくわくする曲(いつか王子様が、Stand By Me、君をのせて、サーカス)
アレンジでは上記のように感じました。
cocoro ~relation~
チェロの音色が大好きなのですが、柏木さんのメロディと歌い方は、いつもながら何だか‥柔らかな気持ちにさせてくれます。
これまで以上にバラエティ豊かな異ジャンルコラボや打ち込み曲も、多くのインストの方がこれをやると下世話になるのが多いけど、奇をてらった感じが全くなくて。
「もっと楽に楽しもうよ!」って自由な空気が伝わって、聴いてるうちにいつの間にか仲間に入れちゃった気分になりました。
ヴァイオリンサミット 2006 [DVD]
クラシック初心者でも大丈夫。堅苦しくなく、POPS、アイリッシュ
ラテン、Jazzと様々なジャンルの中で輝くViolinが聴けます。
クラシックの枠にとらわれない、Violinの祭典、是非、楽しんで
下さい。