砂の器 デジタルリマスター2005 [Blu-ray]
他の方のおっしゃるように「デジタルリマスター2005」・・・
松竹さんがいかにもデジタル化に遅れていてやっとブルーレイ発売できた、
そんな感じのダサいタイトルです。
ブルーレイになればもちろん画質は向上しますが、「砂の器」の場合
あまり意味がないと思われます。
DVD版を持っていますが、ひたひたと心にしみる内容で日本映画の傑作であることは
全く疑う余地はありません。
BDのパッケージで、DVDと同じデザイン再発売してください。
砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9)
作者自身が「原作を越えた」と述べたと伝えられる映画に比べ、小説自体は清張推理小説群の中ではB級品である。トリックの未熟さとヒントの出し渋りを二、三挙げてみてもも、例えば伊勢の旅館の女中が直ぐ思い出す程の三木謙一のズーズー弁を同居の養子彰吉が言下に否定したり、死亡した二人の女性の住居が今西刑事の極く近くだったり、実妹のアパートだったり、血の付いたシャツをわざわざ列車の窓から撒き散らしながら、血の付いたはずのズボンやコートへの言及がなかったり、桐原老人からの手紙を隠したまま、今西のノートに突然伏せ字で「ある人物」の本籍・現住所が現れたり、果ては超音波殺人など、読んでいて苦笑を禁じ得ない。
映画で喧伝されたハンセン氏病患者に対する世間の無理解への抗議という点でも、原作では病名も書かれず、和賀英良の悲惨な生い立ちを述べる以上の社会的主張は感じられない。
その代わりに、本書で印象深く思われるのは語り手の現代芸術に対する嫌悪感である。ヌーボーグループに集う若手芸術家・評論家たちには「既成芸術の破壊」という動機以上の芸術的創造力はなく、世間を驚かすことだけで世に出ようとし、その実マスコミや富裕層からの愛顧を願い、仲間内ではひがみと足の引っ張り合い、といった具合で攻撃は休むところがない。和賀英良の前衛音楽も外国からの借りものに過ぎないと手厳しい。特に和賀と関川には彼等より低階層の女性を配し、自己保全ために、同年配の女性たちの無垢の愛を利用したり、死に追いやったりする様子を書き込んで、読者の彼等への同情を執拗なまでに抑圧していると感じられる。
本書が新聞に掲載されたのは1970〜71年にかけてで、学生運動の無様な終焉期に当たる。それと共に前衛芸術もその戦闘性を失って風俗化した。オールド・リアリストの清張は、足が地に着いていない「前衛」への嫌悪感を、結果を見てから物を言う愚昧さに気づきつつも、敢えて書きたかったに違いない。
砂の器 [VHS]
松本清張作家活動40年記念としてテレビ朝日が制作した作品。
松竹映画版より原作に近く、2時間の枠で複雑な原作をテンポ良くうまくまとめています。
犯人を憎み必ず手錠をかけてやるという強い執念を持つ今西刑事を田中邦衛が、そして冷酷で狡猾な犯人・和賀英良を佐藤浩市が好演しています。
捜査を積み重ねて和賀が犯人だと推測されるも、自殺や殺害により証人は生存せず物的証拠もなく、結局逮捕は和賀の自供によるしかないことになる。「和賀英良は冷酷な男だが、本浦秀夫は違うと思う。私はそれに懸けてみる」として今西が真正面から和賀と向き合い自供に追い込んでゆく。これは映画にはなかった場面で、じっくり時間をかけていてこのドラマの見所です。
もちろん松竹映画版は深く感動しましたしいろんな意味でよい作品でした。一方このドラマは刑事ものの色合いが強く映画とはまた違った良さがあります。
Prince of Persia: The Forgotten Sands(輸入版:北米・アジア)
某洋ゲーショップにてPVが流れていたので
その圧倒的クオリティに目を奪われ思わず本来購入すべきだったソフトそっちのけで当ゲームを購入したが…なんだろう?
最初面白さが全面しか無かったが途中から
イラつき8:2面白さ
に変わっていた。
と、言うのも序盤に関してはサクサク進めるし謎解きも然程難しくない。
その点に関しては中盤に差し掛かった今現在でも
そんなに苦ではない。
ただ、その途中からが大問題でステージが進むにつれて操作に慣れれば当然難易度が上がるのはゲームの定石なのだが
何がいけないかと言うとステージによって操作に理不尽さが生まれてくる。
プリンスとヘレンのコンビネーションが重要になってくるステージが途中から増えてくるのだが
PSPのボタンの関係だからかヘレンが使えなくて
何度も息絶えたり
自分の中であぁしたいこうしたい
その点にどうしても理不尽さが生まれ何度もやり直してしまうハメに…。
もう1点がプリンス自身が弱い。人間離れした動きが出来るのに、ある一定の高さから落ちれば死ぬし
必殺技が無いから魔物相手でも場合によっては苦戦を強いりやすくなる。
これ等全部が私自身の問題があるのだろうが
操作の面で理不尽さを感じる点はプレイしてみれば判りやすいかも知れない。
グラフィックは秀逸
ロードに関しても不満は然程感じない
面白いが何か大事な所でイライラさせられてしまう その点を乗り越えながら楽しさも味わえているので ☆3つになりました。
で、疑問なのが
PSPで前作が日本語版出なかったのに何故今作が日本語版で来月に出るのか不思議で仕方ありません。
いくつかPSP版洋ゲーをプレイしましたが
特に処理落ちに悩まされる所が少なかったのも誉めれますね。