ゲンジ通信あげだま (B‐club visual comic)
ビジュアルコミックと書いてありますが、実質は設定資料集に近いものです。
・主要キャラ紹介
・あげだマン、ワンダーいぶき、ハイパー怨夜巫女の変身シーンのコマ割り
・全エピソードのスタッフ+ゲストキャラのイラスト
・CDやビデオのパッケージ一覧
・島本和彦氏による初期設定の漫画
本文中にも書かれていますが、表紙・裏表紙からも誰が真の主役であるかにじみ出ていますね^^;
ファンのコレクターズアイテムとしてどうぞ。
ゲンジ通信あげだま DVD-BOX
背景の絵は小林プロダクション(トトロ等)でギャグアクションと来た(妙味のポイント)。音楽は佐橋俊彦。笑いのレベルは低くなくで回によっては凄い所まで行きます、主に後半。ノリの笑いもいいが時折マジなドラマで迫って来るのもいい、そしてそれが笑えてもしまう事も(原田関係)。笑えるかどうかではタイムボカンシリーズより上か?笑わずにいられるかどうか試してみると挫ける箇所は中々多い。合成獣の発想には地道な笑いを(無駄な程に)大切にする精神を感じる(こういう所が良くも悪くも特徴)、愛ラブ湯ー・安サラリーマン等はまさに怪物で必見、たまらん。サイバネスティックなワープロ活劇というセンスが独特(ある意味時代劇←水戸黄門ネタもあり)。ワープ郎・PC郎のネーミング・デザイン・設定(特にワープ郎)が素晴らしい。九鬼コンツェルンの田中・佐藤・鈴木の哀愁も古びない。
それと麺しばりがベタベタすぎて最高です。親父がマジなのが良い(この作品の影響で一時期ラーメンに胡椒をかけまくってた)。気合カードの多様性も良いです。終盤の展開も素敵。モデム(声ズリパン)らがそれまでの世界観を引き締めてくれます。あげだまは良くやりました、奴は小学生だが立派なヒーローになった、だからまた地球に来てモデムとイーハブを懲らしめたとの噂を聞き付けた宇宙の猛者を相手にワンダーいぶきや怨夜巫女らが奮闘している(とゆうか地球がピンチ!)所に駆けつけて来て欲しいものです。
最後の命がけの作戦で敵と共に太陽に突っ込むあげだマン
あげだま「これがほんとのお別れかもしれねえや・・」
いぶき「あげだまくーん!」
これは冗談らしからぬ冗談だが、最終回でいぶきが「頑張ってね、あげだま」って呼び捨てになってるのも小さなポイントか。
「ゲンジ通信あげだま ファイト・オー!」イメージ・アルバム
原作/富田祐弘、さくまあきら
脚本/山田隆司
音楽/佐橋俊彦
歌/本間かおり
キャスト/佐々木望、玉川紗己子、渡辺久美子、滝口順平、三石琴乃、森川智之、岩永哲哉、高木渉、安西正弘、三浦雅子
収録内容
(1)〈プロローグ〉只今麗ちゃん入浴中
(2)人生まだまだあげだマン
(3)〈あげだま放送局〉1位は誰だ?『ザ・ベストテン』
(4)見参!気合の戦士
(5)究極のお嬢サマ
(6)ノットリダマスの大予言
(7)〈あげだま放送局〉マル秘どっきりビックリ突撃レポート
(8)「麗、帰るっ」
(9)怨夜巫女
(10)大宇宙に光ありっ!
(11)〈あげだま放送局〉『110回目のプロポーズ』
(12)ワープロ変換
(13)合成獣作戦
(14)気合カードで大勝利
(15)〈あげだま放送局〉九十九里爆走隊VSあげだマン
(16)世界はワタシのために
1992年キングレコード、KICA−83
ドテラマン DVD BOX
放映から実に約四半世紀を経て初のDVD化!
タイムボカンで有名なタツノコ作品の中でも、ドテラを着て変身するという異色のヒーローギャグアニメです。
作中に出てくるオニゾウさんの言葉(ジゾウ語)は通常聞くと意味が解らないのですが、当時はまだ珍しかった
副音声で聞くとその内容(ツッコミやぼやき等々)が解ったりする仕掛けが当時とても新鮮だったのを覚えています。
今では一般的となっているオーディオコメンタリーのさきがけとも言えますね。
※当時はうちのテレビも副音声なんぞに対応しているわけもなく、聞けていない・・・
DVD化されるにあたって心配(期待?)していた事が以下3点。
・第7話(かわいいアイドルにはツノがある!?)の収録
倉庫の火災により保管していたマスターフィルムが焼失し、再放送時にも欠番となってしまった幻の第7話。
作中でも人気の高かった『サイコーユ鬼』(モチーフは当然当時の某アイドル)の登場回だったのですが、
DVDでは偶然別倉庫で見つかった放送用16ミリテープから映像を変換することで見事復活し収録されています!
・オニゾウさんの副音声
こちらも音源マスタが現存せず、前述の7話以上に完全収録は絶望的・・・と思いきや、なんと
DVD化にあたって捜索に捜索を重ねた結果放映当時の副音声が完全収録されたVHSが発見され、
そこから復元・収録されています。
余談ですがオニゾウさんの声を担当していた渕咲ゆり子さん(当時高校3年)本人も音声多重のテレビを
持っておらず、自分の演技を本放送で確認できなかったとか・・・
・画質
ディスク3枚に20話収録と言うことで画質を心配していました。
当然ビットレートが低いので画質も荒目なのですが、元々が古い作品なので高ビットレートで収録しても
効果があまりないのでしょう。ディスク枚数増えて価格が上がってもCP下がるだけだし・・・
個人的にはVHSっぽい画質が逆にしっくり馴染んで気になりませんでした。
スポンサー問題、著作権問題、倉庫火災等、色々と不遇が重なった作品にもかかわらず、ここまで
見事にDVD化されるのはもはや作り手の愛情と奇跡としか言いようがありません。
故つかせのりこさん(ドテラマン役)も天国で喜んでいることと思います。