ライヴ・イン・東京 1986 [DVD]
エリッククラプトン名義では現在入手できる最も古い映像で、まずは再発を素直に喜びたい。オーガスト発売後の86年7月15日バーミンガムNECで行われたライブの収録で、メンバーは同アルバムプロデューサーのフィルコリンズ、ネイザンイースト、ゲレッグフィリンゲインズ。アルバムではシンセやリズムマシンを多用したフュージョン臭いサウンドが好きになれませんでしたが、このライブでは見事なロックサウンドに仕上がってます。ドミノズ以来のカルテッドバンドで、サイドギターがいない分ソロもバッキングも気合充分です(サンシャイン~でのミストーンはご愛嬌。未修正でそのまま収録されているのも興味深い)。本編ラストにメンバー全員でとるポーズやおどけた表情なども、ジャンキー時代の彼からは想像できないくらいに楽しい。
ライヴ・イン・パリ
カナダが生んだ最高のシンガー&ピアニストのダイアナ・クラールのライヴ・アルバムです。
バート・バカラックの名曲「The Look of Love」、ガーシュウィンの「'S Wonderful」、ナット・キング・コール他多くの歌手で歌われた「Fly Me To The Moon」などのスタンダード・ナンバーが収録されており、ダイアナ・クラールの魅力的なヴォーカルを堪能できます。
これはパリのオランピア劇場でのライヴですので、1曲終るたびに観客の熱狂的な拍手が臨場感をより高めています。素晴らしい歌唱力の持ち主なのは、どの曲をとつても伺えますし、とても若い女性とは思えない貫禄と落着きがその歌唱から伺えます。
弾き語りの名手なのは、アンコールで歌われた「A Case of You」を聴くとよく分かります。抒情的なピアノの前奏から、歌の世界を作り上げていきます。ピアノと歌のバランスがまたいいですね。是非聴いていただきたい1曲です。
唯一のスタジオ録音のボーナストラック「Just the Way You Are (素顔のままで)」がまたいいですね。ビリー・ジョエルの名曲のカヴァーですが、完全に彼女の曲として歌われています。歌心がありますね。ハスキーヴォイスにのせて、軽やかにそして切々と歌い上げました。マイケル・ブレッカーのサックスは音楽を引き締めていますが、その演奏にもましてヴォーカルの上手さが光るテイクだったと思います。
ワールド・トラベル~「世界の車窓から」
オープニングのあのテーマ曲がわくわくします。このCDでジゼルを
知って、その優しい声に、さらに彼女のCDを買い、さらに
癒されています。仕事しないといけない連休に、聞いてます。
ポップなイタリアの歌も、自分では聞かないタイプの歌なのですが、
楽しんでます。買った価値あった。
サム・スカンク・ファンク [DVD]
待ち望まれていた2005年リリースのCDの映像作品。まさかDVDが出るまでにマイケルが亡くなるとは思ってもみませんでしたが...。
CDとは大分曲順が変わっていますが、こちらが本当のようで、最初の4曲はマイケルは登場しません。とはいえ、全編ビッグバンドとの共演ということで、映像付きで見るとCDにも増して迫力満点。CDを持っていてもDVDを買い直す価値はあると思います。
が、残念ながら内容以外のところに問題があります。なんでインタビューに字幕がないんでしょうか。解説と一緒に訳は載ってるけど、これでは「日本語版」である意味がありません(バイオグラフィーは訳も無し)。どう考えても手抜きですが、そんなことで星を減らすのは悲しすぎるのでそのままにしておきます。
Michael Brecker
このアルバムは全米ジャズチャートで19週連続一位を記録したそうだ。メンバーはパット・メセニー、ジャック・デジョネット、チャーリー・へイデン、ケニー・カークランドと素晴らしく、当然演奏もいい。これで文句を言ったらバチが当たりそうだが、問題がひとつある。それはシンセサイザーを使ったサウンドだ。残念ながら、その薄っぺらなシンセサイザーの音が全てを台無しにしてしまった。ブレッカーは曲によってスタイナー・ホーンとやらを使っているが、パットのギター・シンセとは訳が違う。全編アコースティックでやって欲しかった。本当に残念。 だけど80年代の音楽が好きな人、シンセサイザー何が悪い、という人にとっては最高の作品でしょう。