アメリカン・パイ (秋田文庫)
この作品が発表される以前のいわゆる「難病もの」といえば、「限りある命を前向きに生きるわ!」的な、パターン化したメロドラマしかなかったように思います。
そんな時代に描かれたこの作品は、読者にとって大きな衝撃だったと思います。
勧善懲悪しかないアニメの世界に、ガンダム等の富野作品が出て来た時のように。
人は何故生まれて来るのか?存在って何なのか?
リューの問いかけは、人間そのものの永遠のテーマであると思います。
だからこそこの作品は、今でも色あせず人の心を打つのだと思います。
生きることに迷っている人、命について考えている人、とにかくたくさんの人に読んでほしい名作です。
私たちもグラン・パのように、どれほど時間を経てもリューを忘れられません。
いつかどこかで彼女にあったら笑ってこう言うでしょう。
「やあ、久しぶり。忘れてなんかいない。ちゃんと覚えてるよ」と。
ドッグマン
秋田犬を絶滅の危機から救い、秋田犬の父と言われた男の実話である。
終戦直前の1944年、本書の主人公である澤田石 守衛(さわたいし もりえ)は突然秋田犬を買う決心をする。戦中にあって人間が生きていくのもやっとの時代に、月給の5倍もの値段の犬を買う。誰が聞いても正気とは思えない。家族の当惑や失望も無理からぬことである。当時飼い犬は軍に供出しなければならず、犬たちは毛皮にされ、あるいは食され、戦地に送られた。その事実が守衛を打ち負かしたのだ。国の天然記念物である秋田犬も例外ではなく、当時日本に残っていたのは十数頭だったという。それも洋犬との交雑が進み、もはや本来の姿かたちとはかけ離れた犬になっていた。
守衛は秋田犬があるべき姿を求めた。単に外見を見るだけでなく秋田犬が持つ北国の猟犬としての気性を同時に重んじて犬の繁殖に努めた。時として彼の無骨な生き方は家族にも犠牲を強いたが、彼は決して利己的な道楽者だったわけではない。貧しい村人の暮らしの助けになることはいとわずにしたし、犬を金儲けの対象として扱ったことは一度もなかったのだ。
高度成長期の激しい流れの中にあってなお、自分の足元をしかと見据えて生きる。自分が本当にしたいこと、なすべきことを知っていることが、こんなにも人を強くするのかと感動した。今日の豊かさを当たり前のように享受している私たちが、どこかに忘れてしまったもの、失ったもの、けれどしっかり血の中に残っているものを守衛は教えてくれた。
ペットの写真でオリジナルレポートパッド(A4/7mm罫)20冊パック
昨年の10月に、こちらの会社で愛犬の写真を使ってオリジナルのレポート用紙を作ってもらいました。あまりに可愛く出来上がったので自慢してたら、ちょうだい!ちょうだい!って言われ、誰かれにパーっとあげちゃいました\(^o^)/ 気が付けば自分の分がほとんど無くなってしまい・・また再発注(^◇^;) ついでに友人もワンコの写真持ち込んで大量発注。それを聞いた動物病院の先生も猫バージョンで発注って訳で、インターネットでも注文受ければいいんじゃないと、私のリクエストで販売を始めてもらいました。ペット飼ってるかたにオススメです!
野球、この美しきもの。―アメリカン・ベースボールと秋田野球
今頃は、いとも簡単に「感動をもらった」とか「感動を与えたい」とかいうので、この言葉を使う時語彙の不足かと悩んでしまうが、この本は、あるべき野球の原点をつぃており、真の意味の「感動」がある。
ナベツネもアホコミッショナーも読んで泣ける位ならまだ救いがある。
勝負もある極限を越すと、敵も味方も一切超越する。
こんな経験をした選手は生まれてきてよかった。心からうらやましい。