原題は”Crazy, Stupid, Love”ですから「愚かでイカレた愛」ってとこでしょうか。
主演のスティーブ・カレルの確かな選択眼を感じさせる良作コメディです。
押しも押されぬ大スターとなった彼が自ら製作も買って出た本作はスラプスティック要素は控えめなヒューマンなラブコメディに仕上がっております。
中年男女の恋愛模様を縦糸に世代も様々な登場人物たちが織り成す恋模様を笑いをまぶして描いております。
しかし説教臭くもなければ優等生的なものにもなっておらず、シチュエーションコメディとして十分に楽しませてくれます。
本作、何と言ってもキャストが豪華というか興味深い。
特に若手の二人、エマ・ストーンとライアン・ゴズリングは先物買いとして絶対の注目株。
ストーン嬢は小悪魔はなぜモテる?! [DVD]ことEasy Aでブレイクして今年は主演作が目白押しです。
ゴズリング氏も衝撃作「ドライブ」(近日公開)での得体のしれないキャラクターと本作での二枚目ぶりのギャップもすごくて存在感が際立ってます。
しかし個人的に一番印象に残ったのはジュリアン・ムーア女史の魅力ですかね。
嫌らしい言い方になってしまいますが本当に「賞味期限」の長い女優さんだ。
変に若作りしてないのは本作でも良く分かるのに実に美しく魅力的に見えます。
お話については今更ながらですが良く練られていて多少無理を感じますが(ストーン嬢の絡み方とか)まぁ許せてしまいます。
突然、愛妻から三行半を突き付けられた主人公、カル(S・カレル)の戸惑いと彼に「男」としての処り方を指南する謎のプレイボーイ、ジェイコブ(R・ゴズリング)の関係を中心に
元妻やティーンエイジャーの息子の初恋の模様も。
本作がその他大勢の「ラブコメ」とは少々趣を異としているのは、主人公がいい年をした中年男性である点。
コメディ要素こそ多々盛り込まれてはおりますが、実はこの中年男性が離婚によって迎えるミドルエイジ・クライシスと自分自身の存在意義の再確認が主題なんですよね。
その意味では現代に生きる男性陣が直面しているその足場の揺らぎの様なものとの共通点も強く感じとれるんですよね。
女性がその存在意義を確認する意味で結婚&恋愛に疑問の目を向け始めたのが70年代後半。
ポールマザースキーによるずばり「結婚しない女」なんて作品が世間の話題をさらったもんです。
それから四半世紀、今や男性側が恋愛&結婚に対して再検証を求められる時代になったんですなぁ。
ラブ・アゲイン [Blu-ray] 関連情報
The Stinky Cheese Man: And Other Fairly Stupid Tales (Caldecott Honor Book)
児童書の紹介本に載っていたイラストがかわいかった
それだけの理由で買いました
童話のパロディであるので
元ネタを知らない人には楽しめません
ルンペルシュティルツキンを知らなかったために
ぜんぜん意味のわからなかった部分がありました
イラストもお話もよかったですが
小さな子向きの話ではありませんよ
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