待ちに待った第4巻!予定より2ヶ月遅れての刊行です。 3巻でようやく敵は何で、それまで何のために戦っていたのかがわかりましたが、4巻では世界の秘密が明かされると同時にまた新しい(そしてデカイ)謎が出てきます。主人公の立場もかなり明確なものになりました。 バトル漫画(?)には珍しい、「恋」が大きなテーマとなっているストーリーは斬新で魅力があってグイグイ引き込まれます。5巻もおそらく買わずにはいられないでしょう。
しかしそれにしても読みづらい!絵は確かにうまいですが、ここまで読みづらいとその緻密な書き込みが逆効果であるように思えてきます。 自分は読んでいる途中で疲れてしまって、結局3回に分けてようやく読み終えました。 そのあと理解を深めるために通して4回くらいは読んだかな。めんどくさい漫画です。
大好きな作品だけど、もう少しとっつきやすければもっと人気が出ると思うんだけどな・・・。
粗野な言葉の中に、理屈を超えた無垢さ・強靭さを持った言葉を入れてあり、著者の伝えたいのはおそらくそちらだと思う。 でも、その無垢な強靭な言葉だけを並べ連ねるとただの宗教になりかねない。 そのバランスとしてなんだと思うけど、時折頭が痛くなるのも確かである…。
言いたいことはよくわかる。 この文体・文章が受け付けるかどうかだ。
「愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。」この書き出しで持ってかれてしまいました。最高。惜しみない愛、別れ、それからの出来事を描いた断片的なストーリー。イイです、舞城王太郎氏。絵も好きだし。 何処が良いのか分からないし、何が良いとも説明できませんが、ただ良いと、好きであるという一番純粋な感覚が持てる作品でした。 「煙か土」でハマり、「暗闇」、「世界は密室」などを楽しく読み、「山ん中」や「阿修羅ガール」をちょっと気に入らなかった自分ですが、コレや「みんな元気」の方がさらに楽しめました。テーマは基本的に「愛」です。「これからいろいろあるだろうし、あるけれど、愛されて起こるいろいろだから、きっと大丈夫。」(「みんな元気」より) 町田康氏と比較する向きがあるようですが、自分は町田氏の作品を殆ど受け付けないので、ちょっと違うような気もしました。 「ドリルホールインマイブレイン」は、「好き好き大好き超愛してる」よりも落ちます。まずまずといったところでした。
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