私が初めてGrace Kellyを耳にしたのは今年の1月の終わりか2月の頭ごろ。イキナリ一聴惚れ。こんなにステキなアーティストなら国内盤がでるハズだと思い、待つこと2ヵ月。待ちきれずに輸入盤かっちゃった翌日に国内盤が出ると聞き、大きなショックを受けました。
ま、それはさておき、私もmikaのヴォーカルを聴いてフレディー・マーキュリーを彷彿せずにはいられませんでした。プラス、低めの声はジェイソン・ムラーズ、ファルセットは
プリンスだと思います。特にLOVE TODAYは曲調もヴォーカルも
プリンスしちゃってます。
サウンドはおもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルなポップスで、個人的には
プリンスのAround The World〜と1999に、ブラーのParklifeを掛け合わせたようなサウンド&メロディーな感じがします。更に付け足すならクィーンのカワイイ系の曲調(うつろな日曜日とかリロイ・ブラウンとか)と、SWOOPもちょい入ってる感じですね。
以上を踏まえまして、私はmikaのサウンドを「クィーン meets
プリンス plays 全盛期のブラー」と考えています。とは言え誰かのコピーって事でもなく、いそうでいない感じのオルタナティヴなアーティストです。
とにかく爽やかで初夏にピッタリな雰囲気です。純粋にこんなに楽しい作品って珍しいと思います。
以前の作品のようにポップさは感じられます、しかし大きく違うと感じるのは『若さで押し切るブっ跳んだ感』の様なものがなくなった所でしょうか。この3作目、以前のおもちゃ箱ひっくり返したようなという表現はあてはまらない気がします、格段に成長しオトナになってます。1曲目は誰もがMIKAらしいなと思うメロディ、2曲目はハンズクラップも効果的でピアノが美しくとてもポップで素敵です。そのあとも打ち込みのポップでノリの良い曲とピアノの繊細な曲が続きます。中でも5曲目『UnderWater』のはかない感じや『KIDS』のリズムなど新たな彼の一面だと感じます、とても良いアルバムです、POPを愛する音楽好きな方必聴です。今後も期待できるアーティストでしょう。