発売日早々に購入。
ちょっとマイナーアート寄りの音楽やら映画やらを好む異色AV女優の彼女。そうした趣味や、彼女の生い立ち、彼氏とのことなどが綴られている。ファンにはたまらない内容。私は、彼女の出演するイベントに足を運ぶほど彼女を応援しているので、満足でした。
ファンなので文章もうま〜いと思ってしまいました。
でも、ファンでない人によると「AV女優が気取って自分語りしててうざい」とのこと。
確かに冷静に読むと、そうなのですが。文章もいわゆる作家と比べると全然うまくないし。
「いつ引退してしまうか分からないとハラハラしながら、なんだかんだでもう10年近くが経っている
森下くるみファン」には購入をすすめます。
一聴した感想は戸川純ソロ初期の世界観のフォロワー。
特に本作は以前までのピアノ弾き語り路線を抑えて、
70年代後半のポストパンク勢(ヤングマーブルジャイアンツとか)に近い貧弱スレスレの質素な音作りであるためか、
余計にそんな印象が強調される。
人を不安にさせるビブラートもそうだ。
ただ、北村早樹子には戸川純と決定的に違うところがあって、
戸川純はどんなに静かな曲でもその歌声に爆発的なケタタマシサが内包されているのだが、
北村早樹子は明るく・元気で・軽薄な曲調であっても鬱屈とした端正さを湛えている。
動の人と、静の人の違い。
ツイッターでウンコの話する静の人だが。
あぁ^〜、ライブではよう糞まみれになろうぜ。