2枚のディスクに、よくあれだけの豊富なエピソードを、視聴者の期待を裏切らずにまとめてあると感心しました。個人的には上巻の方が、学校で初めての挫折を体験するさくら、またさくらの母と祖父の20年ぶりの再会、曙理事長と祖母淑子の戦後50年を超えた青春の復活。これらが無駄なくまとめられていて、総集編だけを見ても十分泣けるシーンが多いです。
逆に後編はちと物足りないような・・・。もちろん楽しい曙中学校の文化祭、桂木とさくらの擬似
ハワイアンウエディングを見て妬けるロビーがさくらに婚約指輪を渡すシーン。沼田屋のみどりさんの熱気あふれる出産、おじいちゃんが過労で倒れ、お父さんが三寺参りのろうそくを作り上げる息詰まる過程。
涙のロビーからの婚約解消・・・ここまでだったら私は☆5つつけたのですが、後半お互いを異性として意識し始めたさくらと桂木の描き方が、少し幼稚で不自然です。特にさくらが桂木に言う台詞がだんだん文部省の言葉みたいに理屈っぽくなっちゃって、「あの自然児のさくらちゃんは、どこに行ったんだ~!」と叫びたい気持でした。ノベライズ版では桂木とさくらは結ばれないんですよねー!?「結ばれて良かったね」という気持と、「おのれら、もう少し好きあうもの同士の本音を言え~!」と叫びましたよ。わたしゃ~。
だから☆4つ、マイナス☆ひとつの理由です。え?自分が今恋人いないからだろうって?何をっ!?くっ!・・・・でも当たってるかも・・・。
さくらの見所なんてたくさんありすぎてわからないのですが、私の一押しは「薬マニアの教頭先生」です。彼のさりげない台詞(特に後編で探してくださいね)が結構受けました。後はあまり出てこなかったけど沢田先生、野口五郎はまり役でしたね。あとは桂木がロビーと
英語で喧嘩するシーン。この桂木の
英語がまたうまいんだ!これはぜひ見てほしい(後編ね!)
さくらのパート2は始まらないかな?(希望)
確かに内容の方は
英語中級以上を目指す人用に考えられており、TIME誌やその他
英語雑誌に比べて簡単に読むことができました。
ただ量に少し物足りなさを感じました。
よい点では、CDの内容が充実していて、自分でヒ
アリングやスピーキング
の練習が出来ることです。これはかなり内容が濃いように思います。
英語を勉強し始めた人にお奨めです。
著者の高野志穂は、2002年のNHK朝ドラ「さくら」の主人公。日系アメリカ人が主役となるドラマで、得意の
英語を生かしてなかなかの好演で、ドラマも好評だった。この本は朝ドラの後、活動を広げていこうという時期に書かれた本で、生い立ちなど自らを語る部分と、ドラマ撮影中に連載していたエッセーとからなっている。
前途洋々に思えた高野志穂だが、盛んに活動していたのは朝ドラから一年くらいで、その後の仕事は数えるほどしかしていないうえ、ここ半年ほどまるで新しい情報がない状態である。多くの女優が順調に成長していく朝ドラヒロインとしては、かなり寂しい状態である。
今後この女優がどうなっていくかはわからない。ひょっとして引退したのかもしれないし、続けていくにしてももう順調にはいかないかもしれない。この本を読むと、著者が自らを評して「頑固」であるとしている。「さくら」の撮影で、演出家と対立した話をふりかえり、「今でも自分が正しいと思っている」とあえて記す頑迷さは、はたしてこの女優にとってプラスだったのだろうか。今の彼女の状況をみるにつけ、そんなことも考えたくなる。
ともかく2002年〜03年にかけて活躍した一人の朝ドラヒロイン出身者の記録として、それなりの意味はあるだろう。