約6割くらいは讃美歌風のキリスト教の雰囲気を表す音楽で占められており、後2割程度がアラブ、中東を表す音楽、そして残りは戦闘などを描写しているような印象の構成になっている。 分厚いオーケストラによる重厚感は余り無く、讃美歌の歌唱が特徴的で歴史スペクタクルものの音楽としてはやや軽い印象です。主題歌の女性歌手の声が可愛らしく、耳に優しい。全体に高品質な音楽だと思います。
映画には賛否両論あると思いますが、
映画版では全く語られていないストーリーや各登場人物の背景も解説されています。
脚本を作るにあたっての過程やストーリーボードの一例、キャスティングの経緯、
そして衣装・武器・
美術セットのデザインや当時の戦法・武器に関する解説の他にも、
十字軍の大まかな歴史や参考文献も紹介されています。
その他にも、十字軍や騎士物語を題材とした他の映画
タイトルが参考に幾つか紹介されています。
映画に出てくるシーンや撮影風景の写真、衣装やセットのデザイン画、
そして十字軍に関する絵画も多く掲載されています。
映画製作の裏側を詳しく知ることもできますし、
歴史ものの映画が好きな方には良いのではないでしょうか。
読み応え十分の良書です。
(個人的には、気になっていたボードワン4世役の
エドワード・ノートン氏の紹介がないのは少々残念ですが…)