これは医療ドラマであると同時に人々との交流を描いた人間ドラマである。医療施設もない島に単身で来たわけありのコトー先生を吉岡秀隆が熱演している。コトー先生は今までのドラマにありがちな威厳ある医者とは異なった親しみやすく優しさあふれる人柄だ。医者が患者を自分のことのように思い、涙を流すのはきっとコトー先生くらいだと思う。だからこそ医者を信用していなかった島民の心を溶かしていけたんだろう。
この2006シリーズもとても素敵でした。2003年に製作されたシリーズから、ずっと見ていますが何度も繰り返し見てしまいます。でも、ひとつだけ違和感・・・というか物足りなさを感じたのは、やはり
柴咲コウさん演じるアヤカさんが診療所にいないことです。ストーリー的に仕方のないことですが、どうも
蒼井優さんだけだと正直しっくりきませんでした。
アヤカさんが居ないと不安定だし、診療所ではコトー先生とアヤカさんが揃っていて欲しいとどうしても思ってしまいます。それだけ、このドラマでの柴咲さんの存在感が重要なんだなーと改めて感じました。島に戻ったその後を見てみたい・・・。
一回目の放送でDr.コトーに一目惚れしました。観ると心が温かくなるドラマで、生きる上でとても大切なメッセージが所々に表れています。私はドラマにこんなに勇気づけられて、優しい気持ちになれたのは初めてです。そして、吉岡秀隆さんの真剣で自然な演技は素晴らしいなぁと思いました。
今まではビデオに撮ったものを何度も見返していたのですが、十月に再びドラマが始まるということで(嬉しくなって)DVDを購入しました。特典映像もたっぷりで幸せです。頑張ってバイトして良かった!(笑)私の宝物になりました。