私自身現在を含めて30年以上経営計画や業績Forecastingに従事してきているがいつも良い将来の予測はどうあるべきかで悩んできた。
大学院で統計学を学び時系列分析や本書でも触れられているベイズ理論やAI(人工頭脳)やニューロなども試みたが結果は、著者も述べているように予測は現実のapproximationに基づいたものでしかなく、そのapproximationの認識に間違いがあるとNoiseをSignalと間違ってしまうといことが頻繁に起こる。
筆者はこのことを
メジャーリーグやギャンブル、天気予想、NBAの試合等様々な事例で丁寧に理論的に説明を繰り返していく。数学的な記述はほとんどなく、あっても読み飛ばしても理解に差異は無いので、また何より筆致が軽やかで楽しいんで読んでいる内に、予測において何が重要でどういうことに気をつけなければならないかが自然と理解できてくる。
紙質が良いのでちょっと重量感があるが休みの日に少しずつ読み進んでいくのは大変な楽しみでありました。