ブルーマーダーにしての1発目、歌がいい、ギターがいい、曲がよすぎる。加えていうならギターの色っぽさがホワイトスネイク時にでていたあのいい感じが相当でています。今後にでる「20th~」や「nothig but~ 」などにくらべるとやはりこの作品はベストワンですね。トニーフランクリンや充実期のカーマインアピスのプレイは文句なしでアルバム全体が締まっているし捨てる曲(無駄、曲数あわせ)がない贅肉無き肉体といったところでしょうか?
正直いえば、ベストオブジョンサイクスのようなものを買うのならこの作品は別に持っていて損はないです。逆にこの作品以外で構成されてどの曲がどのアルバムかと考えるよりこのアルバム自体を何度も聴くべきです。誉めすぎてもその価値ありです。難点は音の割に
ジャケットワークがやっつけ仕事かなと。
たった2枚のアルバムしか残さず、売り上げも伸びず、早々に解散してしまったブルーマーダー。
両アルバムとも非常に出来がいいだけに残念。
ホワイトスネークの音を更にブ厚くした演奏、硬派な歌詞、完成されたメロディ。
特にこの1stは今聴いても微塵も古さを感じさせない。そして音も歌詞も何かとドラマチック!
ジョン・サイクスがvoとgを担当していて、歌自体はむっちゃくちゃうまいわけではないが
よく通るセクシーな歌声。ギターはもちろん泣きまくってます。
もう少し売れてほしかったし、生き残ってほしかった。
捨て曲は皆無といっていいが、特に気に入っている曲を紹介すると・・・
1曲目「ライオット」:正統派メタルバンドであることを充分にアピールするミドルテンポのメタルらしいメタル。
3曲目「ヴァリー・オブ・ザ・キングス 」:サイクスの声が伸びて伸びてかっこいい!ファラオ王の下で虐げられる奴隷の定めを重厚な音で綴っている。それがものすごい表現できている。
4曲目「ジェリー・ロール」:アコギとエレキの、テンポのいいコラボが最高。ノリノリ。
6曲目「アウト・オブ・ラブ」:
バラード。名曲。
7曲目「ビリー」:死刑確実の凶悪犯と間違えられた男が逃避行するという、まるで映画のようなストーリーをたった4分で見事に歌いきっている。曲自体もものすごくかっこいい。