■恐怖
列車■
あっこれ子供の時分に見たんだ!何かの雑誌で見たのを覚えてる。
出だしはほのぼのとした少年たちの旅だったのだが…物語は急展開
追われる、殺される、恐怖と絶望、日野
タッチでスピーディーに表現されています。
そして、最後には得たいの知れない謎を含ませて終了します。
漫画があまり読めなかった時代に、はじめてホラーに接した自分自身のあのハラハラしてワクワクして後味の残る読後感、思い出しました。
この作品のねらいが、こうだったんだ!と今見る事であらためて深くおもい知らさて、日野日出志先生の漫画力の凄さを数十年経て実感しました。
1983年にリリースされた初期非常階段(集団即興演奏時代)の秘蔵音源集です。オリジナルは10本組のカセットだったそうですが、現物は見たことがありません(CDケースの内側に
ジャケットが掲載されていますがモノクロコピーだったようです)。この時代は「蔵六の奇病」に代表されるピュアノイズではない、楽器で殴りかかったり怒声をあげて暴れたりといった危険を感じるような音楽です。複雑な音が重なりすぎてゴゴゴゴゴ、、、としか聞こえないところが特にスリリングです。初CD化が大部分ですが、一部は「蔵六の奇病」に収録されているものの録音違いがあります。また昔G-Modernでの非常階段ヒストリーで言及されていた螺旋階段時代のノイズロックともいうべき音源(Idiotさんや頭士奈生樹さんが参加、演奏後「これじゃ螺旋階段じゃなくて非常階段だ」といったのが命名のきっかけだそうです)が初めて公開されました(時間は短いです)。もちろんこういった音楽は購入する人を選ぶわけですが、このセットが素晴らしいのは日野日出志先生の絶望的なイラスト(地獄変ですね)が不必要なまでに美しく印刷をされていて、装丁が完璧な点です。アルケミーの音源は2013年現在このようにボックスセットで再発されはじめていますが、某社のは印刷が見れたものではなく、この作品がテイチクから再発されて本当によかったと思いました。ただ美川さんがコメントしている通り「こんなものを
メジャーで再発」して大丈夫なのでしょうか。あとはブックレットがもう少ししっかりしていれば(小野島 大氏のインタビューと現メンバーの簡単なコメントだけ)よかったのですが、これ以上は望みません。水準の高いノイズ音楽かつ物欲を満たすボックスセットを探しているならこれが一押しです。